悩む選択 v2-25:仕事も遊びも何事も100%・全力!vs そんなの無理。そもそも100%って?
ボクともぐらさん。やさしいひとになり、やさしいリーダーになり、組織をやさしさで強くしたいね、と2人の夢。「ぼくモグラキツネ馬」という絵本も大好きでそこからあだ名付け。やさしさは心の強さが必要と謳う絵本。この絵本や他の書籍、実経験から学びながらやさしさによる組織強化を体系化中。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理、心の強さに役立て中。
今日の悩み:
A.仕事も100%。遊びも100%。練習も準備も100%。いつも100%。最初から最後まで100%。そうあるべきだ。それが自分と未来を変える
B.常に全力でベストであるべきと理解はできるが、色んな制約もあり、そんなの無理。それに何が100%か、自分が全力でいられているのか、なんてわからない。
仕事も、遊びも。練習も準備も本番も。最初から最後まで100%。要求・期待を超えて100%。最後にあと1歩・1回、この積み重ねがすばらしい結果を生む。思考を変えて、行動を変えて、習慣を変えて、人生を変えて、人格を変えて。
なんて、よく読みます。聞きます。なんとなく、そうだなぁ、がんばらないとー、って思いますが、実際には、全力で100%でやっているのか、自分でもわからないし、最後にあと1歩、あと1回って言われても、そしたら永遠に終わらないじゃん、と思ってしまう。。。
全力とか、100%とか、ベストとか。どういうことなんだろう。。。
それに、他人が評価するものなの? 自分が思えば良いの?
まず、全力、ベストとかは、何かの目標を満たし・超える行動だと端的には思うのです。次に誰が評価するかだけれど、自分が納得して全力だったと思えたらそれでいいのかが悩ましいですね。少なくとも自分が思えないとダメなのは確かですけど。だから、どうでしょう、自己評価も他者からの評価も両方で、全力、ベスト、100%だね、を目指すのは!
なので、何かの目標・要求を超えられて、自分も関係する他者もそう思ってくれる。ボクともぐらさんの思うところを以下整理すると:
1.他人の要求に、自分で自分に課した目標を加えて、それを必ず超える強さを持つ:
仕事や家族ごとで、あるいは趣味でも、いつまでに、何を、どのクオリティで、という他者から自分に課せられた宿題・役割が、ま、いつもそこら、にありますね。
例えば、開発プロジェクトを仕上げる、駆けっこして遊んで子供に笑顔たくさんになってもらう、趣味のバスケでチームに貢献できるようスリーポイントシュートを上手くなる、とか。
で、この時に、いったん他人の要求は満たしてあげる前提で、それより「1日早く」仕上げよう、とか、「10個多く」仕上げておこう、とか、「アイデアを余分に3つ」企画しよう、とか、「子供がもうダメ、疲れたと言うまで付き合おう」とか、「練習時間が終わってから、10回中10回成功するまでやめない」、とか、それ以外の条件を緩めないで、自分で追加の目標をプラスオンして、その追加の目標も超えることにする。
あれ、これはなんだか、全力っぽくないかしら。家族ごとや仕事や趣味で、他者からの要求を満たしつつ、それに自分でプラスオンした目標も超える、そういう心の強さがあればよいですね。全力、ベスト、100%でありそうです。
2.目指す目標を上方修正できる心の強さがある:
で、この自分で、”最初”に課したプラスオン目標が、やってみたら簡単で低い目標だったと判明した場合に、目標を高めに設定し直せるか、これも全力やベストに関係しそうです。自分に厳しく課す心の強さがあるか。高めに設定し直して、その目標に向けて動き直す。
こわごわ、ちょっとずつ目標を上げて行くのでもいいですし、えいやっと大きくあげるのでもいいですね。上げるという心が強さだと思うのです。そしていったん上げたら、自分に嘘をつかず、やっぱりそこまで高いのはやーめた。最初からもう少し低かったことにしよ、みたいなことは無しで、やり抜く。あきらめずにやり抜く。これは全力、ベスト、100%っぽいです。
それに、自分ひとりで無理な場合は目標を低くするのではなくて、誰かに助けを求める。この助けを求める行為自体も他者からみたら全力、ベストを尽くしているように思われますね。
3.あと、静的な状態でも全力・ベスト・100%状態はある、と思います:
身体を動かして、疲れて、やり切って、だけが全力、ベスト、100%ではないですよね。静かに心穏やかに本読んでいても、静かに思考していても、内省していても、自分と向き合って対話していても、仲間の悩みを聞いていても、映画やドラマを見ていても、全力・ベストはありえます。物理的に身体に負荷をかけて動くことや、机に向かってかりかり長時間、集中して勉強するだけが全力ではないはずです。
でも、動かないでじっとしている自分がいる時に、どうあれば全力なのか、ベストなのか、なかなか難しいのです。全力、ベスト、100%って言葉からは、スポーツや創作活動で、走りまわったり、物をたくさん運んだり、持ち上げたり、長時間描いたり、手を動かして勉強したり、身体が動いているイメージが湧いてしまいます。でも、それでは全く不公平。静的な全力もありえます。
なので、静的な状態でも全力だと思えたら良いと思うので:
①:静的な状態から得たいことが明確で
②:そのために費やす時間や回数やページ数など定量的目標をつくって
③:この目標が正直になって”低い”目標ではなくて、”低い”と気づいたら高めに修正して
④:この”高い”目標を達成する
これなら、静的な状態でも、全力で、ベストで、100%って思えないかしら。映画を見ながらステキなフレーズを10は見つけるとか。週に3冊本を読んでパラダイムシフト的な新しい思考を身につける、とか。
ということで、全力、ベスト、100%だ!になりたいのであれば、他者の要求に「プラスオン」して、自分自身が「責任」を持つ目標に「昇華」させて、やり遂げる。決して目標を下げず、困難にぶつかったら、助けを求めてでもやり遂げる。
確かに、こういう習慣があると人生、人格が、未来が変わりそうな気もします。どうかしら。