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ボクともぐらと 8_ よくおごってくれる綺麗なお姉さん

やさしいひとになり、且つ、なり続けることが”夢”。そして、このボクの夢は同僚のもぐらさんも同じだった。2人で、やさしさは強さと信じ、やさしい組織・やさしい会社づくりを目指したいねと共感。偶然にも「ぼくモグラキツネ馬」というやさしさの強さを謳う絵本が好きだった。

さて、タイトルの「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」は韓国ドラマから。メンター的な存在の先輩からの推薦ドラマ。現実にボクの周りにはいないのだけど、そんなお姉さんいたら有頂天ですね。。。

ボクの母親は67歳で無くなった。65歳以上が高齢者と定義されるなら、一応高齢者ではあったが、多少早いとも言える。その母からのベッドでの最後の方の色んなメッセージのひとつが、「後輩や若い人、女性にはやさしくね。ちゃんとおごってあげなさい。そのために稼ぎなさい。」だ。

別に性差別とかそういうことではなくて、昔のひとだから、単純思考で、ひとにやさしくね、の比喩で後輩や女性、と言ったのだと思う。

ボクの大大先輩で、2人でマックにコーヒー(100円)に行っても絶対におごってくれないひとがいる。なぜかをひとりもんもんと考えた結果はこれだ。

組織は、個人と個人間でのバーターではない。組織は、個人がやるべき仕事をしてその組織に貢献し、そのバーターで給料を得ている。1人1人がその組織の一員で組織のために動く。自分という個人は組織に貢献しているだけで、他の個人に貢献しているわけではない。だから、上が下におごる必要性はない。だから、個人に感謝しておごる構図では無い。ま、そう言われればその通り。。。プロフェッショナル同士だからおごりあう関係ではない、際限ない、もその通り。というか、おごってもらえないなら、相手にとって自分が単にそれだけの存在、もその通り。コーヒー1杯の価値も彼にとってはボクに無いだけ。。。

このようなある意味、正論で行くのか、母のメッセージで行くのかの天秤でボクは後者になっている。

母の遺言もあるが、組織的・所属的にはボクを助ける必要がないのに助けてくれる仲間がいる。もぐらさんや他のチーム外の仲間がそう。自分の評価には関係ないけど、別組織を助けてくれる。

”マネージャーたるものは、チームメンバーが互いに助け合い・感謝し合う機会をうまく作ることが大切な役割のひとつ”。もぐらさんが志すマネージャー像とのこと。だから、ボクのことも、正確にはチーム外だけど助けてくれる。ボクも組織の一員だから回り回って組織のため、とも言えるけど、ひととして、個人として、ボク個人を助けてくれていると思っている。

だから、感謝の気持ちで、お礼したくなる。実際には、ちょっとした声掛けや笑顔、挨拶で、気持ちが落ち着く、整う、がんばろうと思えることが多々ある。みんなひとりの人間。役職にかかわらず。仲間からの小さな気遣い・やさしさに助けられる。ありがとうの気持ちでちょっとした機会に奢る。

「”オイラはとてもちいさい”。モグラがいった。”そうだね”ぼくはモグラをだきあげた。”でもきみがいると世界はでっかくかわる”」。「ぼくモグラキツネ馬」(絵本)からのメッセージ。うん、確かに、同僚やもぐらさんのやさしさでボクの気持ちはでっかくかわる。

みんなが、互いに思い合って、やさしく存在しあえると、すてきな組織になる気がする。だから、助けてくれてありがとうの感謝と、天国で母親が睨んでいるから、すいません、デザートおごらせてください。相手にとってはToo Much? 一緒にランチやお茶に行き難くなる?かもだけど。

だから、ボクがおごった分は、その方が後輩や大切なひとにおごればよいかな、と勝手なロジック。回り回るもの。

組織って言っても、個人の集まりで、個人と個人の関係でできあがっている。組織ってなんだ、会社ってなんだ、よく思う。結局、最後に行き着くとこはトップの人間性だと思う。が、トップは概して会社のお金でしかおごってくれない。”領収書、まわしといてー”的な。

リーダーシップがない、リーダーと言いにくいトップもいる。リーダーシップとは地位や役職に関することではない。リーダーシップは人間性と、発言と行動に関すること。

「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」がトップの会社、どこかにないかな。いい会社だろうな。逆に要求が強くて怖いかも。。。

ボクのビジョンを信じ、付いて来てもらい。困難や面倒が有る中、努力・挑戦してもらう。みんなありがとう、というお礼。ボクはちゃんとみんなの才能を解き放ち、成長できる環境をつくれているかな、まだまだでごめんね、という謝罪。そして、母親の睨みと。だから奢りたくなる。

ということで、奢ることを可能にするためにも稼がなければならないのだ。ひとつのモチベーション。悪くはないモチベーションだと自分出自分に思う。よくおごってくれるリーダーでありたい。そう思うのでした。


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