悩む選択 v2-34:不摂生が楽しい。医学の進歩があるから大丈夫 vs 自制・自律した食事を
ボクともぐらさん。同じ会社で出会った仲間。やさしいひとになる、という共通の夢を偶然持っていた。そこから発展し、やさしいリーダーになり、組織を強くする、を夢・約束とした。やさしさの強さを学べる絵本「ぼくモグラキツネ馬」から互いをあだ名付けして、組織という不思議な無形の想像物で仲間が充実した時間を過ごせるべく日々努力中。最近は職場で直面する悩ましい「どっちを選択する問題」をアレコレ整理し、やさしさ、組織、職場の人間関係ははどうあるべきか、などの学びに役立て中。
今日の悩み:
A.好きなモノを好きな時に好きなだけ食べて、楽しい人生を。太ったり不健康になるかもだけど、医学の進歩で大丈夫。ありがたいものだ。
B.身体にイイものをバランス良く食べよう。腹八分で、食べ過ぎ・飲み過ぎは回避。カロリー、コレステロール気にして。不摂生は時々で。
家具屋さんで、羽毛布団を進められました。ガチョウ(グース)の羽で、暖かいのです。臭くもならないのです、って。ちなみにアヒルの方が全然安いのですが、臭くもなります。とのこと。
アヒルは雑食のため、臭いの原因となる油分が多く、羽から鳥の臭いがでてくるんですって。で、 一方、ガチョウは草を食べるから羽に臭いあまりしないのですって。知らなかったです。
でも、動物も草食動物は臭くない、体臭もうんちも、って話、聞きますね。パンダ、コアラも笹とユーカリしか食べない。あ、コアラはオーストラリア旅行して抱いたときにメスは臭わないと聞きました。オスは縄張りを示す臭いがでるらしいです。なお、人間もお肉好きなひとは体臭強いらしいです。
笹とかユーカリとか草しか食べないで、立派に大きくなって、木に登って、走って、同じく草食の牛や馬なんてあんなに大きくなって、人間においしいお肉を提供してくれる。不思議ですね。で、家畜でなければ、無理矢理食べさせられないから、太りすぎなんて動物はいないのでしょう。
人間も同じです。遠い遠い昔の狩猟採集の時代は、太りすぎなどありえず、ある意味健康だったようでうす。タンパク質、ビタミン、ミネラルなどをある意味バランス良く取っていて(まとまって何かだけを取れないから)、且つ、腹八分で、ま、大変な生活でしょうから、食べ過ぎなんてありえないですね。だから実は健康みたいな話です。同じ場所で小麦やお米を育てるようになり、動かない人類の登場です。この農業革命から人間の病気の種類も増えていった、という話も読みました。
で、最近の人類には、動かず、食べ過ぎ、飲み過ぎの不摂生で「成人」病なるものまで登場。ただ、医学・科学の進歩と、制度によって安く抑えられる医療費で、高度で適切な治療や薬がいつでもどこでも。なので、容易に復活可能で、成人病ももはや友達です。
糖尿病の患者さん向けのサービスを企画していた際に、糖尿病の方にインタビューしたのです。あるぽっちゃり女性の方が:
「子供のころの運動音痴で嫌な思いをしたから、運動なんて絶対にしないです。運動不足で糖尿病が進んで、透析とか失明とかになっても別にいいです。運動するより全然イイです。親も糖尿病でしたけど、薬と付き合って別に楽しく生きましたよ。親もそうだったし、私もですが、運動しないし、食事の内容や時間も不摂生かもしれませんが、別に自分はいいのです。薬飲んでいるから悪化しないでしょうし。自分の問題だから不摂生は批判されたくないし、運動もしません」的な内容でした。
自分だけ、の問題ではあきらかに無い。医療制度の中で、というか社会で生きているのだから。
先日、製薬会社の方々とSIerの方々と意見交換しました。医療・介護での今後のビジネスチャンスはなんだ、みたいな話。多少、医療・介護の仕事をしたことがあるのでボクの現状の所見をお話してみたのです。
1.人口は減り、移民はどうも進まず、経済も停滞継続。今の高齢者に貯金はあるかもしれないが、現役世代が高齢者になる時代に貯金は期待できず、すでに社会保障制度は崩壊。高齢者をささえる現役世代不足。現役世代のお金はフローもストックも不足。今後も伸びない。。。
2.さらには、在宅勤務やYoutubeやインスタやらのSNSやゲームで画面を見ることばかりが進み運動不足。
3.一方で、食事はますますクリエイティブで美味しい料理、お菓子が増える。仕事も経済停滞でなかなかうまく行かずストレスばかりで、食もお酒もお菓子もやめられず。糖質、脂質、食べ過ぎ・飲み過ぎは止まらない。
4.高血圧、糖尿病、脳卒中、心臓病、透析などはどんどん増え、医療費はますますかさむ。が、補填できる財源は無く、個人の負担がますます増えると可処分所得は減り、ますます経済停滞。
5.病院では点数外のサービスは提供無く、しずらく、不十分で退院。社会復帰は遅れるは、高齢者は在宅介護か介護施設に回されるが、十分な運動提供は無く、おいしい料理は止められず、再度、倒れて、病院にさっさと戻ってくる。医療費も介護費もかさむだけで、改善無し。
6.ちなみに、介護保険制度的に・厚労省的に、介護現場で運動させたい誘導は強いのだが、現場では機能しずらい。運動のプロは介護の現場にいない(少ない)し、そもそも高齢者を預かってそれ以外でとても忙しいし、骨折とか事故リスクは取りずらいし、運動に関する制度の要求もかなり難しくて現実感無く運用できない。だから適切な負荷を課した、効果がある運動提供なんてできていない。
ということで、日本全体で、機能していない制度任せで、自己の管理も不足で、みんなで楽しく首を締め合っている。経済発展なく、所得の余裕が無く、ストレス多い生活の中、唯一の喜びが、youtube見て、ゲームして、ぐうたらで、おいしい料理にお酒に、お菓子のつまみぐい。うーん、やめられない。自戒も込めて。。。
ここは、ママがとってもがんばって、生まれてくる人生の喜びとひとのすばらしさを教えてくれる赤ちゃん、かわいい小さな子供達のことを思いたい。充実した生活を送り、夢に気づいて、求めて、一歩一歩、人生を歩んでいけるよう、今の大人ひとりひとりが自律しないと、子供の未来が大変。「自分ぐらいなら大丈夫」の精神が、全体を崩壊させると思うのです。「自律」、本当にイイ言葉だと思うのです。
自律、節度、自制、節制、適度、バランス、慎み、ですかね。「節制は最良の薬なり」ですね。
どうしようもない病気はあります。ストレスってコントロールできないです。どうしようもないことは多々あります。でも、どうしようもなくないことも多々あります。
うまくできない場合は助けをもとめて。日本全体で、制度任せにしなくて、自己の管理と支え合いで、みんなで楽しく健康で、子供達の将来をつくる。