父のメシで扉を開ける
中2の息子との会話は多くない。ゲーム、スマホいじり、少々の勉強で大忙しだ。話しかけても単語で返して終わり。テンションはだいたい低い。扉はすぐ閉じる。
「中2男子なんてそういうもんでしょ」と言われるが、僕はあきらめが悪いのだ。
息子は食べるのが好きだ。ご飯の時間、気に入ったメニューだと、ちょっとテンションが上がる。
そして、今週は学校の三者面談のため、3日連続で午前中までしか授業がない。昼は家。
これは、父のメシで扉をこじあけるチャンス。
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1日目チャレンジ:買ってきた生ラーメンに具をのっけた+買ってきたシュウマイ2種類
結果、「豚骨ってこんな味なんだ」「シュウマイはエビの方がうまい」を引き出すことに成功。よし。
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2日目チャレンジ:白菜とツナの豆乳パスタ
結果、無言。惨敗。まあまあ時間かけて作ったのに。買ってきたものの完成度の高さよ。
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そして、これからラスト、3日目のチャレンジ。
満を持して、息子のフェイバリットメニュー「焼きそば」を投入する。
ただ、奥さんの実家から送られてきた白菜を使わなければいけないミッションがある。すでに息子は白菜に飽き飽きしているという問題があるが、強火で先に炒めて、ちょっと香ばしい感じにすれば、なんとか切り抜けられると思う。
あとは、伝家の宝刀・コーミソース(名古屋の老舗のソース)に任せておけば及第点まではいけるだろう。半熟卵でさらに加点。わかめスープを付ければ、さすがに、負けはないだろう。
さあ、どんなワードが引き出せるのか。テンションは上がるのか。
最低でも「うまい」は欲しいところ。
最高は「今度作り方教えて」。それはないかな。
まあ、「また作って」が出てきたら、上出来としよう。