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憧れは「おもちゃのピアノ」
三人兄弟の長女だった私は、
「おねえちゃんなのだから我慢しなさい」
という呪文に縛られていた。
欲しいものがあっても、なかなか言えず、
母と一緒に買いものに出掛けても、
その商店街にあるキラキラと賑やかな様子の
おもちゃ屋に立ち寄りたいと言えず、
少し離れたところから、おもちゃ屋の様子を見ていた。
クリスマスに、まるい大きなケーキを買い、
持ち手にアルミホイルが巻かれている
ローストチキンを食
どうしても本に書き込めない
読書をする時に、大事なところに線を引いたり、
メモを書き込んだりする人は多いかもしれない。
そういう学習方法をおすすめしている方もいる。
でも、私は本に書き込むことがどうしてもできない。
友人にも本に直接メモしておくといいと言われたが、
どうしてもできない。
この本に書き込めない気持ちというのは、
どういうことなのかに向き合ってみたことがある。
大人になってから書き込むことに挑戦した。
新しい
「イワンのばか」が終わらない
地方から東京に出てきた若い両親のもとで、
三人兄弟の一番上として生まれ、
経済的に大変な幼少期を過ごした。
小さい頃からそんな家の事情を慮り、
欲しいものがあっても滅多には言わない
そんな子どもだった。
本を読むのが好きだったが、
新しい本を買うことは難しく、
幼稚園の頃は持っている本を何度も読んだり、
小学生になると教科書を何度も読んだりしていた。
小学校3年生のときに
図書係に立候補して選
君を見かけたという場所に私はいなかった
あれは、20代の頃の話だ。
「昨日の夜8時頃に君を上野で見かけたよ。」
と仕事の打ち合わせで同行した上司に言われた。
私はその時間には会社で仕事をしていて、
まだ飯田橋のオフィスにいた。
だから、私はその時間に上野にいるはずがない。
「私はその時間には、まだ会社にいましたよ。」
そう伝えると、
「いや、あれは間違いなく君だった!」
「居ただろう?上野に!」
と、私の返した言葉が気に障ったのか