天国の友人からのメッセージ
歳を重ね色々な経験を積むと、生と死について考えることが増える。
この一年は世界中で日々、何名亡くなった、とニュースを見るし、どこで感染するか分からないので人ごとではない。
昔飼っていたペットや、祖父母の死、若くして亡くなった友人も数名いて、その度に死ぬってどういうことなのかと考えていた。
海外に住んでいた頃、仲間の1人が自ら命をたった。彼とは恋仲だった時期もあり、あまりのショックに長いこと思い出しては泣いていた。
あの頃、死後の世界はあるのだろうかと深く考え、本を読みあさっていた。亡くなった彼らはどこに行ったのだろうと必死で探ってた。
そして帰国後3年ぶりに、友人たちに会いに行った。ある日、1人で観光した帰りにボーッとバスから外を眺めていて、ふと彼を思い出し感傷的になってしまった。
すると、ひと気のない地域のバス停が近づき、そこに立つ人を見て目が飛び出るほど驚いた...
なんと、亡くなった彼にそっくりの妹さんが、同じバスに乗ろうとしているじゃないですか!
あまりの偶然に私は思わず泣いてしまい、彼女に声をかけた。"ちょうど今、お兄さんのことを考えていたらあなたがバスに乗ってきたから驚いたよ"と下手になった英語で涙ながらに説明した。
彼女も、日本にいるはずの私がバスにいたのでビックリした様子だったけど、笑顔でハグしてくれた。ほんのひと時の間、懐かしい話やお互いの近況を報告し合い別れた。
きっと彼が、"おかえり。僕はここからいつもみんなを見てるよ"と伝えたくて、私たちを引き合わせてくれたんだと思った。
それから約5年後に、またこの兄妹に関して不思議体験をしたのだけど、それはまた別の機会に...
彼が亡くなってから10年。今では彼との楽しい日々を思い出して笑顔になれる。ずっと彼は心の中で生き続けている。
私はあの日を含め、いくつか不思議な体験をして、あの世は間違いなくある、魂は死なないと確信したから、死に対する恐怖は薄れ、むしろ今を精一杯生きようと思うようになった。
苦しい経験をして、もう生きるのが辛いと思うことも何度かあったけれど、両親や友達を悲しませたくないし、若くしていなくなった彼や他の友人たちのことを思うと、後悔のない人生にしなきゃいけないと思うから、やりたい事は全てトライするし全力で楽しんで生きている。
災害も多く、コロナも終わりが見えないし、いつどうなるか分からない今。
まだ早いよ、と言われるけどエンディングノートも買って少しずつ書いている。書くことで、改めて何を大切に日々生きていきたいか思い返すことができる。
悲しんだり怒ったりする時間は勿体ないよ。
どんなに苦しくても、生きていれば何とかなる。
無理はせずにゆっくりでいいから、やりたい事やって、楽しく生きていこう!
©︎Bohemian Wonder