すごろくを作る前に考えた5つのことと、すごろくを作りながら気付いた5つのこと
こんにちは。ボードゲームデザイナーの山田空太といいます。
今回はすごろくのゲームデザイン、具体的には、すごろくを作る前に考えた5つのことと、作りながら気付いた5つのことというゲームデザインの話です。
亀田製菓さんから、2021年のお正月に限定販売された『笑う門にはハッピーターン』。そのおまけでついてくるターン王子と日本一周すごろくのゲームデザインと監修を担当いたしました。
すごろくはとてもシンプルなゲームですが、ゲームデザインについて学んだことがたくさんあったので、このnoteを書きました。
コンセプトから具体的にルールを決定するまで、過程をくわしく掘り下げてみました。なので、ものづくりのどのジャンルにも通じるものがあるんじゃないかと思います。
*このnoteは、有料記事です。9200字くらいあります。がんばって書きました。
はじめに
まず最初に、すごろくに関して、いくつか条件の指定がありました。ざっくり、以下のような感じです。
・すごろく(なるべく普通の一本道の)
・子供から大人まで遊べる
・40-50マス程度
・「1位でゴール」ではなくて「カードをたくさん集めたら勝ち」
・日本地図が舞台
普通の一本道のすごろくは、江戸時代の絵双六が流行したころから、すでにやり尽くされたジャンル。
困りました…。あまりいじるところがないのです。締め切りもタイトだったので、時間もありませんでした…。
ここから先は
8,772字
/
15画像
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?