【も・も・ねの法則】 アイデアが自然とジャンプする方法
こんにちは、ボードゲームデザイナーの山田空太です。
noteでは主にボードゲームの作り方について書いています。
サウナとプールに行けない日々が続くので、早朝、太陽を浴びながら武庫川沿いで体操をするのが日課になりました。
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今日は、”アイデアの芽は寝かせることで成長する話” について書いてみます。
これ、一生使えるアイデアの話です。
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もがいて、もがいて、寝かせるの法則
作りかけのゲームは、「熟成させる期間」がある方が良い。しかしそれだけだはなく、寝かせる前にうんと「もがく」ことが大事です。
ぼくはこれを、もがいて、もがいて、寝かせるの法則=も・も・ねの法則と呼んでいます。
一旦ゲーム作りの途中で抜け出して、そのゲームから離れている時間がある方がいいということです。
ぼくは、この熟成期間を、ゲーム作りの中盤でよく使います。具体的には、最初のテストキットができてから2つ目のテストキットの間くらいですね。完成度でいうと、ゲーム全体の完成度30〜50%くらいの段階です。
このゲームを世に出そうかなとまだ迷っている・・・。最初のテストキットでは、課題が色々見えてきた。そして、最初のテストプレイは全然面白くない。課題だらけ。解決をするには、何かしらのブレイクスルーが必要。
そういうときに、意識的に熟成期間を作ります。
そう、「もがいて、もがいて、それから寝かせる」のです。
ゲーム作りが行き詰まるまで突っ走り、そこで、一旦休む。新しいアイデアや解決法が出なくなるまで出し切って休む。めっちゃ考えて、書いて、組み立てて、もがく工程はもちろん大事。ここで、新たなアイデアを発見できなくてもいいんです。
ただし、単に休んではいけません。単にそこから離れてもいけません。休む前に一工夫が必要です。単に時間をおいて漫然と過ごすだけでは、ひらめきはおとずれません(断言)。
その一工夫とは、「それまで出来ているところを、一度文章にしてまとめてから、寝かしておく」ということです。文章にしてまとめることで、寝かせている間に、アイデアの芽が成長しやすいと、経験的に考えています。ひらめきが降りてこれるように、準備をしておくということです。
さて何を書くか?
ゲーム作りの過程でそれまで達成したことと今ぶち当たっている課題についてす。量は、50-100字くらいで十分です。箇条書きのメモでも大丈夫。
それから、寝かせます。寝かせるというのは、そのゲーム作りから完全に離れることです。そのゲームのことを意識から外して無意識に任せるという過程なので、すっかりと忘れるのがコツです。
ジェームスW.ヤングの名著『アイデアのつくり方』でも、「問題をすべて忘れ、できるだけ完全に心の外に追い出す」のステップがありますね。
忘れるのが難しい場合は、他のゲームを考えてもいいでしょう。フラッと旅行に行くとか最高ですが、これからの時代、なかなか難しいかもしれませんね。
さて、文章にしたら、どこか目につかないところに保存しておきましょう。
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(この間、ひらめきを信じて待ちます。無意識が、かちゃかちゃかちゃと昼夜休まずにこれまでの情報の断片を掛け合わせて、最適な答えを探し出してくれるはずです。寝かせる期間は数日から数ヶ月。経験上は2~3ヶ月が最も多いと思います。)
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やがて、パーンとひらめきが飛び込んできます。
よく言われているのは、お風呂の中やシャワーを浴びているとき、トイレの中や、食器洗いをしているとき、散歩中とかですね。体がリラックスしていて、何も考えていない状態のときが多いのかもしれませんね。
ゲームのアイデアの芽を寝かせる前に、ちゃんともがいたとき、そして文章にしてまとめたときは、そのアイデアが帰ってきたときにババババッと進むように思います。
それでは、まとめます。
●もがいて、もがいて、寝かせるの法則
・行き詰まるまでもがくこと。
・寝かせる前に文章にすること。
・忘れること
それでは、このnoteは以上です。
今日大変な日々が続きますが、お互いコツコツと頑張りましょう!
もし興味があれば、ぼくがゲームデザインしたゲームも、覗いてみてください。