やりたいことが分からなくなる理由
ブランコの前に立って、
「ぼくは本当にブランコに乗りたいんだろうか…」
と悩んで立ち止まる5歳児を見たことはあるでしょうか。
今回は、大人は結構それに近いことをしてるんじゃないかな、という話です。
29歳の私は2024年3月に仕事をやめ、5月から海外を放浪する生活を始めました。タイ、インド、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、アルメニアを経て、2024年8月現在、ジョージアに滞在しています。
前回、前々回の記事で、私が仕事をやめて海外に行こうと決めたきっかけについて書きました。まだ読んでいない方はそちらからどうぞ。
海外へ行こうと28歳の誕生日に決めた私ですが、その後普段通りに働いていると、少しずつ心に迷いが生まれ始めました。
「日本に戻ってきてまたちゃんと働けるだろうか」
「上司や同僚からどう思われるだろうか」
そして、これらを具体的に考えていると、段々、そもそも自分は本当に仕事をやめてまで海外に行きたいのだろうか、と疑問を持つようになりました。
これは、何か新しいことを始めようと思った大人が誰しも通る道かもしれません。
何かに挑戦するとき、
「こんな失敗をするかもしれない」「周りから批判されるかもしれない」
とぐるぐる考えてしまい、徐々に
「そもそも自分は本当にそれをやりたいのか?」
と疑問を持つことがあります。
それが過剰になると、自分が元々抱いた、何かをやりたい気持ち自体を否定するようになってしまいます。
一方、子供はそうではありません。
子供はブランコに乗りたいと思ったら、そのままブランコに乗ります。
少し賢い子は、「落ちて怪我をするかもしれない…」とか、「上手く乗れなくて笑われたらどうしよう…」と考えて躊躇うかもしれません。
でも、そこから「やっぱりぼくは本当はブランコに乗りたくなかったのかもしれない…」とまで考える子供はなかなかいないと思います。
では、ブランコの前で立ち止まってしまった大人は、どうすればいいのでしょうか?
<次回へ続きます>
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