コウ
29歳の私は、2024年3月に仕事をやめ、5月から海外放浪生活を始めました。 このマガジンでは私が海外放浪を始めるに至った経緯を書いています。 仕事をやめるかどうか、海外に行くかなど、今迷っている人はぜひ読んでみてください!
タイトルの通り、現在29歳の私は2024年3月に仕事を辞め、5月から海外を放浪する生活を始めました。 日本を出発して、タイ、インド、ウズベキスタンと移動し、現在はアゼルバイジャンの首都・バクーに滞在しています。 今回は自己紹介を兼ねて、私が海外へ行こうと決めた経緯について書いてみようと思います。 きっかけは2023年、私の28歳の誕生日。 母と電話していたときに言われた言葉でした。 誕生日おめでとうと言ってくれた後、母は私にこう言いました。 「若くて感性が豊かなうちに海外
世界が終わる、と言われてまず思い浮かぶのはこの人達でしょうか。 というのはさておき、橋本治『たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ』を読みました。 イギリスのEU離脱(Brexit)をきっかけに、橋本治が編集者2人と語った対談形式の一冊。橋本治は2019年に亡くなっており、これは世界がまだCovid-19を知らない時代に出版された本です。 対談はEUが結成された背景についての話から始まります。 ヨーロッパの歴史はこれまでずっと「大きなもの」を目指そうとしてき
共産主義時代のルーマニアの独裁者・チャウシェスクが建設を命じた『国民の館』という建物がブカレストにあります。 アメリカのペンタゴン、タイの国会議事堂に次いで、政府系ビルとしては世界で三番目に大きいとのこと。内部を見学するツアーに参加してみました。 チケットは60Lei(1800円程)。 事前予約もできるようですが、現地に行って空いていたツアーに参加しました。 ガイドの方について、20人ほどで歩いて回ります。 巨大なクリスタル製のシャンデリアで照らされたコンサートホール。
ブルガリアの首都・ソフィアのホステルでのこと。 ラウンジのソファで座っていたら、向かいの女性がイヤホンをつけてパソコンに向かって話していました。 ラウンジはしんと静かで、彼女の声が耳に入ってきます。 女性はオンライン英会話の先生でした。 生徒の名前はケイティー。こちらから画面は見えませんが、どうもこの生徒、あまりやる気がないらしいのです。 何とか話を続けようと繰り返し呼びかける女性。英会話のレッスンだけあって、私でも全て聞き取れる、一語一語はっきりした発音です。 たぶん
こんばんは。ブルガリアのソフィアにいます。 最近はホステルに滞在していることが多いです。 ホテルやAirbnbと比べると、ホステルは周りの人との関わりが色々とあります。 今朝、受付のおばちゃんがコーヒーを淹れてくれると言うので、キッチンについて行って作ってもらいました。その時のこと。 コーヒーメーカーに粉をセットしたおばちゃんに、肩をどーんと突かれました。 顔を指差して、口角を上げるように、とのジェスチャー。どうやら自分が不機嫌な顔に見えたらしいのです。 コーヒーを淹
2024年7月にジョージアのシグナギに数日滞在しました。 アゼルバイジャンとの国境近く、山の上にあるぽつんと小さな町です。 ある日、町の中心にあるシグナギ国立博物館へ。この博物館の二階で、私は初めてニコ・ピロスマニの絵と出会いました。 ニコ・ピロスマニは、ジョージアの国民的画家です。真偽は分かりませんが、あのパブロ・ピカソも彼の絵を絶賛したのだとか。 ジョージアのお土産屋に行くと、ピロスマニの絵をモチーフにしたTシャツやマグネットをよく見かけます。 シグナギの博物館で彼
ブランコの前に立って、 「ぼくは本当にブランコに乗りたいんだろうか…」 と悩んで立ち止まる5歳児を見たことはあるでしょうか。 今回は、大人は結構それに近いことをしてるんじゃないかな、という話です。 29歳の私は2024年3月に仕事をやめ、5月から海外を放浪する生活を始めました。タイ、インド、ウズベキスタン、アゼルバイジャン、アルメニアを経て、2024年8月現在、ジョージアに滞在しています。 前回、前々回の記事で、私が仕事をやめて海外に行こうと決めたきっかけについて書きました
ジョージアの首都・トビリシからミニバスに乗り、約6時間。 国境検問所を超え、アルメニアの首都・エレバンに着きます。 バックパックを背負ってバス停からホステルへ歩く途中、ふと顔を上げると遠くの山が目に飛び込んできました。 アララト山。大アララト山(標高5,137m)、小アララト山(標高3,896m)の二峰から成ります。 ノアの方舟が停まった場所として旧約聖書にも登場する、由緒のある山です。 この山は、伝統的にアルメニア人に愛されてきたようです。 アルメニアの神話や伝説の中
アゼルバイジャン人の男性にバス停で話しかけられた。 と聞かれたのでYesと答えると、彼は流暢な日本語で喋り始めた。 聞くと、韓国人の看護師からオンラインで日本語を習っているらしい。 と彼は言っていた。 詳しく聞きたかったが、私の乗るバスが来てしまったのでそこで話は終わってしまった。 アゼルバイジャン語って本当に日本語に似てるんだろうか? そしてなぜ彼は日本人ではなく韓国人の看護師から日本語を習っているんだろう?
こんにちは。 皆さんは海外に行ったとき、現地の書店に立ち寄ってみたことはありますか。 私は本屋が好きで、海外でも見かけたら入ってみるようにしています。 言語が分からないと実際にその場で本を読むのは難しいですが、表紙や背表紙を眺めるだけでも、どんな種類の本が置いてあるかは分かります。 この国ではこんな本が流行っているのか、おぉこれが翻訳されているのか、など新鮮な発見があります。 先日、アゼルバイジャン・バクーのショッピングモールでご飯を食べた後、歩いていたら本屋を見つけたの
こんにちは。今、アゼルバイジャンの首都・バクーに滞在しています。 見出しの画像はカスピ海から見える夜景です。 円安とインフレの影響で、バクーでは食費がかなり高いと感じます。 1マナトは2021年頃には60円台でしたが、2024年7月現在は90円台・・・3年間で1.5倍と、ドルと同程度の変化をしています。 先日、観光客に人気の広場(Fountains square)に行き、近くのレストランでplov(プロフ)を頂きました。 アゼルバイジャンの名物であるザクロを使ったチキンの
現在29歳の私は2024年3月に仕事を辞め、5月から海外を放浪する生活を始めました(現在アゼルバイジャン)。 前回の記事で書いた通り、28歳の誕生日に私は母から電話でこんな言葉をもらいました。 「若くて感性が豊かなうちに海外へ行くことをおすすめするよ」 これを聞いて、まず最初、私は母に否定の言葉を返しました。 「まだ自分は働き始めて数年しか経ってなくて、仕事で半人前以下なんだ」 「もっと働いて一人前になってから留学とか行くならいいかもしれないけど、今行ったってしょうがな
健康のために運動した方がいいって分かってる・・・分かってるんだけどYouTubeやTwitterばかり見てしまう・・・ その気持ち、分かります。 中高時代は運動部に所属していた私ですが、社会人になってからの数年間、ロクに運動をしていませんでした。そもそも部活をやっていたときも、基礎体力作りのためのフィジカルトレーニングは本当に嫌いで、サボってばかりでした。 ましてや働き始めて、大会や試合があるわけでもないのに、何の目的もなしに体を鍛えるなんて無理に決まってる・・・ そう思っ
あなたがこれまで「この人は努力の天才だなぁ」と感じた人はいますか? 私にとっては「努力の天才」というと、学生時代に所属していた部活の先輩・Kさんの顔がまず思い浮かびます。 地獄のような練習が続き、私や後輩部員が手を抜きがちになっていても、平然とした顔で毎日トレーニングメニューをこなしていたKさん。 私にとって、Kさんは尊敬する先輩であり、一方では何を考えているのか理解できない少し怖い人、でもありました。 山里亮太さん(山ちゃん)が芸人としての半生を語った『天才はあきらめた
こんにちは。コウです。 ウズベキスタンのカフェでこの文章を書いています。 "Fake it till you make it." という言葉を聞いたことはありますか? “make it”は「~をできるようになる、達成する」といった意味で使われているので、「何かをできるようになるまで、できるフリをしなさい」という訳になります。 例えばあなたが、英語を喋れるようになりたい、と思ったとします。 最初はなかなか自信が持てなくて、外国人に”Do you speak Englis
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆)を読んだ。 著者の三宅氏同様、私も本が好きで学生時代はそれなりに読書をしていたが、働き始めてからこの数年間はほとんど読んでいない。ここ数年で印象に残っているのは、『舞台』(西加奈子)くらいだ。他にも何冊か読んだとは思うが、多くても10冊に満たないだろう。本屋に行ってパラパラとページをめくることはあっても、なかなか腰を据えて一冊の本を読んでいない。特に、小説にはほとんど触れてこなかった。 そんな私も、読書はせずともアニメや