マガジンのカバー画像

〜訪問看護師として想う日々のあれこれ。訪問看護師たねあかし〜

38
長年、訪問看護師として働いてきた、私自身の仕事観、考え方、私を支えるものなどの話です。
運営しているクリエイター

#学生

看護大学の講義にて

当社の訪問看護ステーションは、毎年、看護学科の学生さんが在宅看護実習に来られているご縁があり、今回大学より講師依頼をいただいた。 先日、「在宅看護方法論」の外部講師として1コマ講義を担当させていただいた。 コロナ禍が始まってからの数年間、看護学生さんは以前と同様の臨床実習の機会を持つことや、在宅看護の実習場所の確保が難しい状況が続いてきた。 コロナによって、十分な経験を積むことができないまま国家資格を得る。 そして、看護師として現場に出ていくことへの不安や心配はぬぐえないだ

ドラえもんにお願いして、タイムマシンで過去に戻ったとしたならば。

「チャレンジすべきか、あきらめるべきか、それが問題だ。」 以前からチャレンジしたいと思っていたが、 今回、私はずいぶん迷った。 やらない言い訳・できない理由がいくつでも浮かんでくる。 出願準備が大変だから。 試験勉強をする暇が無いから。 仕事が忙しいから。 家庭のことや子どものことで大変だから。 疲れているから。 会社に許可を取らないといけないから。 仕事との両立は大変だから。 挙げるときりがない。 「だから、あきらめよう。」と自分で自分に言い訳を探した。 だけど、私は受

訪問看護師が足りない。

先日、行政の福祉課と市内の訪問看護ステーションの意見交換会で、「訪問看護師の量的拡大」について、それぞれの訪問看護ステーションさんの実情を伺う機会があった。 要するに 「おたくの事業所は、訪問看護師が足りてますか?」 「訪問看護の広報や事業所の案内、看護師の募集はどうしていますか?」 という事だ。 市内ステーション15ヵ所ほどの管理者クラスの、私よりも人生の先輩の方々が勢揃いの中、各ステーションの実情は3つぐらいのパターンに分かれた。 ○チラシ等で募集しても訪問看

在宅看護実習

今年度も看護学生が在宅看護実習に来ています。 当社では、毎年20名ほどの学生さんを受け入れていて、2、3名のグループで、5日間の実習を行います。 訪問看護ステーションでの実習以外にも、病院での「退院支援」実習もあるとのこと。 ・・・・・・・・・・・・・・ むかしむかし、私が看護学生の頃はまだ、在宅看護実習はありませんでした。 私は、「訪問看護がやりたい!」という一心で病棟勤務を経験した後、この世界に飛び込みましたので、今の学生さんは、学生時代に在宅看護を学問として学び