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『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』

この前読んでいた『スケールフリー・ネットワーク』に続いて尾原和啓さんの本です。
以前、電子版をお試しで一部読んだことがあったのですが、図書館で借りて頭から読んでいます。

プロセスエコノミーとは?
一言で表すと「人もモノも埋もれる時代の新しい稼ぎ方が、プロセス自体を売る『プロセスエコノミー』」(p.4)とあります。

まだ読了前ですが気になる箇所をピックアップ。

「乾けない世代」が仕事とその報酬に求めるものは「達成」や「快楽」よりも「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」です。つまり、やる意味を感じる仕事は、好きな人たちと没頭してできるのであれば、それ自体が「遊び」であり幸福なのです。

『プロセスエコノミー』p.60

「乾けない世代」について尾原氏は「30代以下の生まれたときから社会に『ないものがない』時代で育ってきました」と述べています。

プロセスエコノミーを回すエンジンとなるものは「利他の心」です。自分の私利私欲のためでは共感は生まれません。誰かを喜ばせるビジョンのもとにみんなで助け合い、協力し合って進んでいくのです。

『プロセスエコノミー』p.71

日本の学校教育は、たった一つの正解へ向かって突き進む正解主義にとらわれています。
(中略)
しかしながら「△△が正解だ」と定義したところで、変化が激しい時代には、その定義自体が変わることが多々あります。
ならば、修正することを前提にしたほうがいい。

『プロセスエコノミー』p.78-79

「『正解主義』から『修正主義』へ」と題した章では教育者の藤原和博さんの、上の文に表れているような考えを紹介していました。

このあとでエフェクチュエーションにも触れられていて、以前エフェクチュエーションについて本で読んだことがあったので興味深かったです。

かなり幅広く引用や紹介があり、それだけプロセスエコノミーが今の時代を表象していることが伺えます。

今日はこの辺で。それではまた。


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