祖母との2度にわたる不思議な体験は、心が温かくなる思い出
大好きな祖母と、精神的なつながりを強く感じる不思議な体験が2回ありました。
一度目は中学生のころ。まだ祖母が元気だったころの話。
もう一つは、その祖母が亡くなった直後の話です。
今思い出しても心に温かな懐かしい気持ちが湧いてきます。
祖母とのお別れ
祖母はコロナ禍に亡くなりました。88歳でした。
ちょうど緊急事態宣言で全国的にナーバスになっていた時期なので、もちろん最期に立ち会うことは叶わず。
遠く東京の地からグループLINEで家族とつながり、画面越しに祖母を見つめていました。
祖母はもう呼吸器を付けられて、虚ろに少し苦しそうに息をしていて、私たちのほうは認識できていない様子でした。
大好きな祖母との思い出が甦り(私はものすごいおばあちゃん子でした)、涙がどんどんあふれてきます。
最期は意識がすうっと遠のくような形で、祖母は穏やかに息を引き取りました。
1度目の不思議な体験
一度目の不思議体験は中学生の頃でした。
家からほど近い塾に通っていた私はある日、授業が終わったあと塾の前で座り込み、友だちと長々とおしゃべりしていました。
もう時間は夜の9時くらいだったと思います。
早く帰宅しなくては…、という焦りがつのりますが、友だちとの会話も楽しい。
(帰らなくちゃおばあちゃんが心配する…)
(でも楽しすぎて帰りたくない…)
当時は母が夜働いていたので、祖母がお母さんがわり。
祖母はすぐに私のことを心配するので、私は内心ドキドキしていました。
二つの葛藤がぶつかり合うまま、私は友だちと過ごす時間を焦燥感の中で過ごしていました。
その時。
ふと道路の向こう側に目をやると、祖母が立っていて、そわそわと心配そうにこちらを見ているではありませんか!
手には傘を持っています。
そう、ぽつぽつと雨が降り出していたのです。
(ああ、やっぱり心配してたんだ…!)
私は友だちに
「おばあちゃんが来た!ごめん、帰るね!」と言って、すぐそばに停めてあった自転車にまたがりました。
そして祖母がいたほうにくるりと向き直したのですが…
祖母がいません。
急いで自転車をこいで祖母の姿を探しましたが、どこにも誰もいません。
夜の住宅街、祖母どころか、人が一人もいませんでした。
そして急いで家に帰って玄関を開けると、まさしく祖母が靴を履いているところでした。
手には傘を持っています。
「おばあちゃん!…ああびっくりした。いなくなるから…どこに行ったかと思ったよ」
と私は言いました。
すると祖母は安堵した表情で
「〇〇ちゃん!!(←私の名前)
遅いから心配して心配して、もう今から行くとこやった」
と。
え?今から?
「いや、おばあちゃんさっき塾の前に来て私のこと見てたでしょ」
「え?いや、今行くところやったよ」
私が見たのは祖母ではなかったということです。
でも、確実に、絶対に祖母だった。
「おばあちゃんの生霊を見たかもしれん!!」と私はそれからしばらく興奮気味でした。
霊的な体験なんてもちろんしたことがなかったので、とてもとても、不思議な体験でした。
2度目の不思議な体験は驚きの連続
2度目は、その祖母が亡くなった後のことでした。
しばらく寂しい、穴が開いたような気持ちが心の中を支配していました。
やっぱり大好きな人を失うのは辛い。食欲も無くなってしまい、何をしても心から楽しくなることがない感じ。
でも祖母はずっと元気で長生きだったし、ひ孫の顔も何度も見せることができたし…と、なんとか自分をなだめるような言葉を心の中で繰り返して過ごしていました。
そんな時、祖母の死後初めて、祖母の夢を見ました。
・・・・・
(私がなぜか外廊下に面して窓のあるアパートに住んでいて、その窓の下にあるベッドで寝ている)
時は深夜のようです。
外から楽しそうな声が聞こえてきたと思ったら、アパートの窓がカラカラ…と外側から静かに開き、祖母が顔を出して私をのぞき込んでいる。
「〇〇ちゃん!!
おばあちゃんとても楽しくなっちゃって…。友だちもおるんよ、そこに。
もうちょっと行ってくるからね。
〇〇ちゃん、このおにぎりをちゃんと食べときや、ね。」
と、とてもウキウキと楽しそうに、でも少し私を心配するように祖母は言いました。
そして美味しそうなおにぎりを二個、窓から差し入れてくれました。
そばには同世代のお友達がいて、一緒にこちらを優しい笑顔でのぞきこんでいます。
私はおにぎりを受け取り、
「ええよええよ!えらい楽しそうやね、おばあちゃん!こっちは心配せんと、ゆっくりしてきいや」
と笑顔で見送りました。
・・・・・
そこで夢から覚め、私は(夢だったか)と泣いてしまいました。
でもなぜか心の中は温かい気持ちで満たされ、嬉しいような悲しいような涙を流していた気がします。
今思い返すと、祖母は私が小学生だった当時の姿をしていました。
久しぶりにあの祖母の声が聴けたことと、また祖母を亡くしてしまった現実に戻って寂しい気持ちでいっぱいになりましたが、
(おばあちゃんは天国に行って楽しく過ごしているんだ)
と思いました。
きっと一緒に来た友だちは、いつも仲が良くて祖母より先に旅立っていったあの人かもしれない。
あの大好きな友だちとも久々に会えて、おばあちゃんは天国で楽しくやっているに違いない。
夢の中で、家族全員まだ一緒に住んでいたころの姿におばあちゃんが戻っていたのは、
その頃がおばあちゃんにとって一番幸せな時だったのだろう。
そう思いました。
そしておばあちゃんは心配性だから、食欲がなく落ち込んでいる私におにぎりを持ってきてくれたのかもしれない、と思いました。
そう思うとまた泣けてきて、しばらく布団の中から出られなくなってしまいました。
しかしその後、また私はある事実を確認して驚くことになります。
何気なく調べてみたら、夢を見た日がまさしく祖母の四十九日だったのです。
四十九日で亡くなった人の魂は現世を離れていくといいます。
最後におばあちゃんが会いに来てくれたんだと、私はかなりの衝撃を受けました。
偶然かもしれませんが、このような体験が初めてで、今思い出しても心が震えます。
でも嬉しかった、、最後に会いに来てくれて!
ああ、今もこれを書いていると涙がでてくる、、、
不思議で神秘的な体験が起こるとき
こういった不思議な体験が祖母とは2回あったわけです。
そこで少し考えてみました。
私は例えば霊を見たとか、オカルト的なことはどちらかというと一種のエンタメとして受け止めており、自分にも経験がないので信じる信じない以前の気持ちで接しています。
でも祖母との体験はどちらも神秘的としか言いようがありませんでした。
これは私がなんとなく思うことなのですが・・・
人が強烈に誰かのことを考えた時に、その相手も同じくして強烈に自分のことを想っていたとしたら、気持ちがリンクして不思議なことが起きたり見えたりするのかもしれません。
人には目に見えない波長のようなものがあって、それが時空を超えて一致する時があるんじゃないか?
いずれにしても
きっとおばあちゃんは今も天国から見守ってくれている、私に何があっても味方となって応援してくれている。
そんな風なことを考えずにはいられません。
こういった、心が温まる不思議な体験があったら皆さんにも教えてほしいです。(noteに書いていたらぜひ教えてくださいね)
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