サーベイ・フィードバック入門に学ぶねぎらいの言葉
データが組織を変えるんじゃない。フィードバックが組織を変える。
この本は、サーベイの意味とフィードバックループの大事さを学術的な視点から実践にまで具体的に落とし込んだ内容である。
全ての管理職に読んで欲しい本だ。パルスサーベイの活用からエンゲージメント醸成に活用。ガチ対話に繋がるフィードバックループの方法はまさにと納得。今やっている活動そのものに理由づけができ背中を押される想いだ。
マネージメントサーベイのきちんとした意味や意図を説明するのに活用できそうで、同じ役割の人にオススメと本書を布教しているところ。
ポジティブなフィードバックループの場はこちらから見つけて仕組み化していきたい。この著者の本はいくつか読んだがこの本は特に良いのでオススメ。
その上で、ねぎらいの言葉をかける重要性について認識したい。
アンケートとりっぱなし問題に陥っていないか
サーベイ(組織調査)を定期的にとるときに、なぜとるのか?ということが抜けがちになっていないだろうか。アンケート回答であれば、その時間を削いでもらっているという自覚が作成者側にあるだろうか。
この視点でサーベイフィードバック入門を読み直すと調査は暴力である、という言葉がより印象的に脳裏に焼き付いた。相手にそれだけの負担と時間をかけているのだ。
以前、エンゲージメントについて調査したときに、定点観測となるパルスサーベイを行なっている話をした。このサーベイに参加してくれているという事実にねぎらいの言葉をかけてフィードバックすることができているか。
1on1などの対話活動において、ありがとうから入る言葉足りてなかったのではと気付かされたのだ。
みんなの時間を割いてもらっているからだから、そのサーベイを元にちゃんとフィードバックして、意味付けしていかなければならない。それがマネージメントとしての役割だろう。
Day2の基本講演 サーベイフィードバックで実現する職場づくりの講演を聴いて
第5回 ワークスタイル改革フォーラム 生産性を高め、イノベーションを創発する!“経営戦略”としてのワークスタイル変革
中原淳さんの60分でわかる「組織開発」の「基本」の話を聞くことができた。この話もここで記録しておきたい。この講演は3月に実施された。
この講演の中で、今回紹介したサーベイ・フィードバック入門がベースだということは事前に読むとすぐわかる。型を知り武器を持とうの呼びかけとしてサーベイがあり、フィードバックをするという話であった。
印象的な話としては、べき論に陥りがちな会話に、実は...でしてという言葉が出てくることをフィードバック時には期待すること。変化に対しては変える側じゃなくて、変わる側がしんどいという認識は忘れないようにしたい。
変える側は、変えようとしているので、変わりたい気持ちがすでにある。その話をそのまま、感謝もなく労いの言葉もなく、変えよう変えようとしても、変えられる側はたまったもんじゃない。
フィードバックの際には、変化を与えるきっかけをつくることになるが、変わるとはどの立場なのかということを気にしておきたいとこのときかんじた。
感謝から入る
書籍と講演。この二つより、改めてサーベイは調査協力の意味性が問われる活動だと感じた。だからこその感謝なのだ。ありがとうから入りたい。ありがとうの気持ちしかない。もちろん言葉にして伝えたい。
なお、本書者著者でサンプルがこちらで読めるので、この話を参考にするのもよいだろう。
以下、本文より一引用する。
本書がきっかけとなって、よりよい組織、働きがいを感じることのできる職場が、さらに生まれることを、僕は願っています。
引用:http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11237
組織は働きがいのあるよりよい組織を提供したいのだ。そのためにはサーベイをしてフィードバック。加えて労いの言葉。それを実践できる役割だという自覚を持ってマネージメントしていこう。
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