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病気の順番は、身体から出るか? こころから出るか?

ストレスが病気と関連しているという話はよく聞きます。そして、うつ病など『こころの病気』と関連して伝えられる記事をよく見ます。
でも、身体に現れる病気の記事は少ないので、今回のブログはそちら側の話にしたいと思います。
『ストレスタイプ別行動パターン』のお話しです。
人がストレス場面でとりやすい『3つの行動パターン』について紹介しながら、身体に発症する病気のリスクについて解説したいと思います。

<タイプA行動パターン>
このタイプの人は『心筋梗塞』のリスクをもっています(タイプBの3~6倍)。
特徴的な行動は、努力家で、完璧を求め、他人と比較し、対立しています。敵か味方かとイチイチ判断している『怒り』の湧きやすい人は心筋梗塞のリスクやばいのでほんと注意です。
『怒り』が発生するということは、ノルアドレナリンの分泌を高め、交感神経を活性化させ、身体が緊張状態になるということです。これは、戦うか・逃げるかの『闘争・逃走 反応』といわれる現象です。
※とうそう・とうそう はんのう
そして『戦う』の選択をした場合、喧嘩になり殴り合って流血するとマズいので、血液を凝固させるために血小板が過活動になります。つまり、身体中の血管の血が固まりはじめるってことですね。こわいこわい。
タイプA行動パターンの人は、一日の大半をイライラして過ごすため、もしかしたら一日の大半、血が固まっているかもしれません。
なるほど。『心筋梗塞』のリスクが上がるというのもうなずけます。
※中間管理職の男性はとくにリスクが高いので注意です。

タイプA行動パターンの対策として私がおススメするのは、アンガーマネジメントやマインドフルネスといったセルフマネジメントのスキル獲得することです。
もしくは、ストレッサーに注意を向けなくてもよい環境をつくることです。例えば、パーテーションをしたり、イヤフォンをしたり、といったことです。
また、ストレッサーから離れて距離をおくというのもいいでしょう。タイムアウト(戦略的撤退)をして、呼吸法で落ち着きましょう。
また、完璧主義なので、常に何かに追われている感覚を抱いている人も多いです。そんなときは、モノ・情報・人間関係の『量』自体を減らすこともおススメです。

<タイプC行動パターン>
このタイプの人は『がん』のリスクをもっています。
ストレスと直面した際に、それを解決しようと努めて行動に起こすよりも、すぐに諦める傾向の強い人はがんになりやすいので注意です。
タイプC行動パターンの人は、ストレス場面で発生する緊張感や不安感と向き合わず、感情を麻痺させて抑圧するためボーっとした状態になります。
このように、無力感が強く、将来に希望の持てない人は、免疫機能が低下して『がん』細胞の増殖や転移を助長させるというデータが示されているようです。
また、タイプC行動パターンの人には、喫煙者が多いというデータもあり、さらに発がん性を高めている傾向も強いことが指摘されていますので、ダブルで注意が必要です。

タイプC行動パターンの対策として私がおススメするのは、自己効力感を高める戦略です。
常に、自分の目の前に『できそう』と思える課題だけを置きつづけ、確実に達成して『成功体験』の記憶を脳に刻む方法です。この繰り返しが自信を高め、将来の難題にもチャレンジする自己効力感を高めてくれるはずです。
また、たばこ依存にはTFT(思考場療法)が有効です。ストレス場面や衝動性を抑えられないとき、つぼを叩くだけのシンプルな技法です。

<タイプB行動パターン>
このタイプの人は楽観的で、タイプA行動パターンとは真逆の行動パターンをとる人です。
つまり、人との比較もせず、人との対立もせず、ものごとに神経質にならず、楽観的に生活できる人なので、そもそもストレスを感じにくいタイプの人です。ホントうらやましい。
対策なども特になし。そのまんまでいいと思います。

<まとめ>
タイプB行動パターン(ストレスを感じにくい人)って、あまりお目にかかれないのですが、わたしの友達に『一人だけ』いるんです。
わたしとまったく真逆の人間なんです。(私はタイプAです)

彼は、基本的に穏やかで、争いごとを好まず、一歩引いて俯瞰的に見ています。かといってドライすぎるわけでもなく、他人に温かい言葉かけとかもしています。決断力もあり、行動力もあります。やるときはやる!かっこいいヤツです。

ある日、彼と一緒に心理テストをやることがあり、私の検査結果は極端な結果になりました。一方、彼の検査結果は、特徴のない一本線の結果になりました。
(あれ…? 思ったより無個性だなぁ…)
と思って、それで、それをそのまま彼に伝えました。
すると彼は、
「俺はクリオネなんだよね。水の中を漂うように、フワフワと、誰の価値観にも合わせることができるんだよね~(笑)」と、言っていました。

なるほど、だからストレスに強い人格なんだと腑に落ちる部分があります。
そして確かに、わたしと同じ年齢(40代)なのに、健診結果は毎年オールA(完全健康体)です。

そして最後に、こんなことも思いました。
実はクリオネは、エサを食べる(捕食)ときに限り、衝撃的な行動力に豹変するのです。その捕食行為は半年~1年に1回程度なんだそうです。
飢餓に強いというか、もともとの生命力が高いというか…
わたしの友達も、本当にやるときはやります!
たしかにそのやるときは、1年に1回程度ですが、本当にインパクトに残る活躍をみせるのです!

というわけで『やるときはやる』というか、
『やるときだけやる』でいいんだなぁ…
と思いました。

以上、よろしくお願いします。

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