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きれいごとではないマーケット・イン

共創マーケティングの目的は2つあります。

1.消費者や顧客が本当に欲しいものを作る
 または製品の使用価値を消費者視点で高めること。
2.自前主義の限界を超え、製品開発の可能性を拡げること。

1つ目は、これまでの製品開発でも大事なこととされていたので、当たり前に感じるかもしれません。しかし企業の現場で意外とできていなかったのが、これなのです。経営資源の限界や情報の限界、時に開発担当者の限界や過去の成功体験が生み出す「負の遺産」によって、「きれいごとではないマーケット・イン」を開発に活かすのは容易ではなかったと、私は考えています。

2つ目は、消費者や競争の変化が速いことと関係しています。GAFAが様々な業界地図を塗り替えていることを持ち出すまでもなく、多くの企業はいかにして時代にキャッチアップしていくかが重要になっています。しかし実態は従来の製品開発を続けていることも、まだまだ多い。その根本には自前主義があるように思います。もちろん自前主義でも競争力のある製品を生み出せるならば問題はありません。しかし「それでは限界がある」と認めた企業から他社との共創、外部の知見を効率的に取りこむことを試みています。