残業がなくてもパワハラがなくても派遣社員でも鬱になる1-突発性難聴になった-

2024年の秋
わたしは「適応障害」の診断書をもらい会社を休職した。
派遣社員だったので、休職の上限は1ヶ月
良くなれば戻ってきてほしい、回復しなかったら退職でも良い、と人事の方に言ってもらえた。
そう言っていただけたのは有り難かったが、自分が頭も働かなくなるくらい眠れなくなるくらい判断ができなくなるくらい追い詰められてしまったのは職場環境の影響もあると思う。

この職場では約2年間勤めた。
この職場にはフロアが2つあり、最初は同年代の人が多く働き、チームワーク業務をする下のフロアに採用された。
2022年秋 職場面談の際、下のフロアのマネージャーと人事、そして業務委託で会社で働いているお婆さん3人と面談をした。急いで人を入れたかったようで、面談中に「明日から来てもらえることはできますか」と言われた。
それから1週間後に働き始めた。業務量は多かったものの、仕事ができる(ように見える)社員の方や派遣社員の方とチームワークで働けることが嬉しかった。また、同年代の若い社員も多く、学校のような雰囲気も感じた。

しかし3週間たったある日の夕方、職場面談の場に居合わせたお婆さんに呼び出された。
「上のフロアの派遣の子が居なくなるから、来月からそこに来てほしい。上のフロアはみんな口は悪いけど気がいい人ばかりよ。」

お婆さんの説得に圧倒され、その場では はいと言ってしまったが、よくよく考えてせっかく3週間頑張って業務を覚えたし何より下のフロアの人たちと離れたくないという思いで、業務終了後すぐに派遣会社の営業担当に電話をし、下のフロアにとどまりたい旨伝えた。
3連休前の金曜日の出来事だったので、返事をもらうのは週明けと言われた。3連休中も気が気ではなかった。

週明け、派遣会社の営業担当からメールが来た。
「異動はもう決まったことで、下のフロアの後任も決まっている。上のフロアに行けないのならば契約終了になる」という旨だった。

こちらの1mmも意思は汲んでもらえなかった。

不服に思い、後々人事に直接聞いたところ、『わたしが短期間で上のフロアに移動になることはあらかじめ決まっていたこと。派遣会社の営業担当が無能なのでわたしに伝え忘れていただけ』という旨の話を汚い言葉で話された。その割には職場面談の際その話は一切なかったし、見学は下のフロアだけだったわけだが。

上のフロアに異動して2週間後、わたしは急な環境の変化にストレスを感じていたのか、突発性難聴を発症した。症状としては、左耳が急に何も聴こえなくなり、ジリリ…キーンという2種類の耳鳴りは聴こえた。
聴力は少し回復したものの、未だに常時耳鳴りが残っている。
耳鼻科に行き、ステロイドや血流を良くする薬も飲んだり、会社を数日間午前中休み、ブロック注射を首に打ったり、針診療も通ったが改善しなかった。

次回に続きます。


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