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広川なつき@トナカイウサギグループ
2021年7月13日 01:32
火が燃えているまるでそう感じるようなただまばゆい夜明けの夢だった寝床から這い出て耳をすますと人々の声ああ、声が……ひとつひとつ聞き分けることなどできない一人ひとりが何かを伝えているはずの声、声きっと そのはじけるような音の群れがわたしにあんな夢を見させたに違いない人々が伝えようとする思いは混ざり合い火のようにいつものわたしの心に焦げ跡を残すどうして人々の声は無関係な者にも気
2021年7月8日 00:12
だんだんと思い出は暗さを増していくものだ過去を思えば思うほど織り重なった薄幕の奥へ歩み入るように幾重もの波の底に沈みたゆたうように光は遠ざかるある夜、何かを告げる鐘の音が風の隙間から聞こえてきてそれが何だったのか知ることはなく夜は明けた知らなくてもよかったことなんだよ。と、友達は言うけれどきみもただ何も知らなかっただけなのだろう「知らなくてもよかったことなんだよ。 知