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その場所は遠く、鉄と石の国にありました。
そこに移り住んだわたしたちはいつしか固い石の地面を駆け回ることに慣れ、
かつてお気に入りだった靴は、その役目に耐え切れず壊れてしまいました。
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道行き、家々を行き帰る町の人びととすれ違う、夕日がそれらの影を揺らす
共に交わし合う挨拶が誰しもの心を照らしている
知ることは少なく、日々
海を見に行くことがありますか
まるで
今まで辿ってきた道を思い返すように
白と桃色が混じった空 反射する水面の色
隣に住む男の子はいつも学校の制服を着たまま出かけていた
道ばたで出会ってもあいさつなんてしないのだし
話しかける作法さえも分からない
だから
何か知りたいなんて思わないように すれ違う
ただ過ごしやすい気候が続きますね
そういえば
今晩、姉が卵を届けてくれると言う
わたしなどは とい