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映画『スオミの話をしよう』

三谷幸喜が公言していたとおり、長澤まさみの魅力にあふれる作品だった。しかし、長澤まさみの魅力と言っても、それは人によって異なるのは当然。だから、この映画は、あくまでも三谷監督にとっての長澤まさみの魅力であり、それを僕自身が楽しむことができるか否かである。結果は前者。5人の夫の描き分けと脇を固めるキャストも楽しく、すべての登場人物が印象的だった。

話題にもなっている長回し撮影も含めて舞台的な映画と言うのは簡単だけれど、その効果をどう感じるかがポイント。僕自身は違和感なく鑑賞できたし、実際の撮影時にあっただろう緊張感もスクリーンからは感じられない。監督の意図を理解し実演できるキャストの力が大きいのだろうし、緊張どころか、逆に全員が " 楽しもう " としている雰囲気が伝わってくるのがいい。

クライマックスのミュージカル・シーンもダメ押しで楽しく、ここでの曲「ヘルシンキ」がいつまでもアタマから離れない。

長澤まさみの魅力はもちろんなのだが、映画では宮澤エマもその魅力が全開だったのではないか。少ない出番ながらも強烈な印象を残す。最高だった。

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