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ライヴのこと
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#ネタバレ

佐野元春 & THE HOBO KING BAND『Smoke & Blue 2024』Billboard Live YOKOHAMA 1st 2024.09.23.

初日の1stステージを観た。元々、ツアーが組まれると、たとえそれが短いものであっても、演者とお客さんの双方で緊張感を持って対峙できる初日を体験したい派なので、2年ぶりのこの企画を、ニュートラルながらもそれなりに高いテンションで臨むことができた。 古田たかしの軽快なドラムのイントロから「IT'S ALRIGHT」でライヴは始まった。初期のナンバーを聴けるのがこのシリーズの楽しみのひとつであるが、それでも実際に演奏されると興奮する。さらに「Do What You Like(勝手

リクオ presents KANREKI HOBO CONNECTION JIROKICHI編 3days 第1夜 高円寺JIROKICHI 2024.09.05.

リクオの還暦を記念した一期一会のコラボ・ライヴ。高円寺JIROKICHIの第1夜を観た。この日の共演者は梅津和時と仲井戸麗市。 リクオのソロ弾き語りの「イマジン」でライヴは始まった。リクオがアレンジしたジョン・レノンとして楽しめる一方で、この後に出てくるふたりをこの場にいる観客は知っているわけだから、忌野清志郎の日本語詞で歌われるそれの効果は半端ではなかった。ここからの2時間半に着く色を静かに…それでいて力強く決めたオープニング・ナンバーだったと思う。 2曲目からリクオと

佐野元春 & ザ・コヨーテバンド『2024年初夏、Zepp Tourで逢いましょう』Zepp Nagoya 2024.06.23.

僕が観た愛知公演から既に1ヶ月ほどが経ち、8月の追加公演も残っているが、元春とコヨーテバンドのZepp Tourが無事に完走した。 DaisyMusic広報によれば、『今、何処』に伴うツアー後に「佐野元春クラシックスの再定義」のテーマでレコーディングを開始。より「今」に響く楽曲としてのリ・レコーディングという取り組みとのこと。そして今回のZeppツアーにあわせて、そこで生まれた「Youngbloods (New Recording 2024)」が先行配信リリースされた。

中島みゆきコンサート『歌会 VOL.1』東京国際フォーラム 2024.02.20.

あるはずだったチケットを心の中で握りしめ、涙をのんだ2020年から4年。さらに『夜会』と『夜会工場』を除けば、僕自身は約10年振りのコンサート。事前情報はすべてシャット・アウトし、いよいよその日までカウントダウンという10日前からオリジナル・アルバムを1stから聴き返し、中島みゆきに入り込む日々を過ごして迎えた2024年2月20日。 コロナ禍の4年間は " さすがの私も考えた " とステージで彼女は言っていたが、選曲はもちろん、MCも含めて演出や構成などは開始直前まで練られ

The Street Sliders TOUR 2023 ROCK’N’ROLL LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)2023.09.29.

終演後にポストしたように、この夜の渋谷公会堂にはROCK’N’ROLLしかなかったし、" 何も言えねー。言う必要もねー " も正直な気持ちだったが、ライヴ中に感じたいくつかのことを記しておきたい。 どうも、こんばんは ストリート・スライダーズです オープニング・ナンバーの「あんたがいないよる」を歌い終えたHARRYが発したこのひと言。その重みが、僕のアタマの中を一瞬のうちに駆け巡った。2000年に解散したバンドである。今回のデビュー40周年を記念した再集結までに、23年と