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The Street Sliders TOUR 2023 ROCK’N’ROLL LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)2023.09.29.

終演後にポストしたように、この夜の渋谷公会堂にはROCK’N’ROLLしかなかったし、" 何も言えねー。言う必要もねー " も正直な気持ちだったが、ライヴ中に感じたいくつかのことを記しておきたい。

会場名はLINE CUBE SHIBUYAだが、渋谷公会堂の名称がのこされているのは嬉しい

どうも、こんばんは
ストリート・スライダーズです

オープニング・ナンバーの「あんたがいないよる」を歌い終えたHARRYが発したこのひと言。その重みが、僕のアタマの中を一瞬のうちに駆け巡った。2000年に解散したバンドである。今回のデビュー40周年を記念した再集結までに、23年というとてつもない長い時間が経っているのだ。しかし、” ストリート・スライダーズです “ という、この、おそらく自然ながらもHARRYなりの高らかで誇らしげな挨拶の後ろに立っているのは、オリジナル・メンバーの4人なのである。これがどれだけ大きいことなのか…に気付かされたのだ、僕は。

当たり前のことではないのだ。解散したバンドが後に再結成されても、そこにオリジナル・メンバーが揃うことがどれだけあるだろう? 渋谷公会堂のステージにJAMES、ZUZU、そしてHARRYと蘭丸が登場し、各自が自分の位置についた姿を見ただけで満足感が生まれた。音を出す前なのに、ただスライダーズの4人がいることだけで感動したし、実際、感動的だった。スライダーズのファンは本当に幸せだと思う。

WOWOWからの花があったが、カメラは入っていなかった

ライヴは「あんたがいないよる」で始まり「チャンドラー」「Angel Duster」と続いた。「あんたがいないよる」は、今年4月の豊洲PIT『The Street Sliders 40th ANNIVERSARY SPECIAL PREVIEW GIG』、「チャンドラー」は5月の日本武道館『Hello!! The Street Sliders』のそれぞれ1曲目。「Angel Duster」は2000年の『LAST LIVE』の1曲目である。偶然かも知れない。でも、たとえ偶然であっても、ここから何らかの意味を見いだすファンを誰も笑うことはないだろう。

「Back to Back」が演奏されている途中、胸がいっぱいになって涙が出てきた。泣けて仕方がなかった。これまでも2002年のポール・マッカートニー「ハロー・グッドバイ」。2006年のローリング・ストーンズ「ブラウン・シュガー」。そして2008年の沢田研二「勝手にしやがれ」で同じ体験をしている。どうしてこんな状態になるかはハッキリしない。個人的な何かが関係していることは間違いないのだが、未だにわからない。でも、理由を知る必要はないとも思っている。この、音楽からしか体験できない幸福を、この夜のスライダーズは運んできてくれたのだから。

ある日のメンバーとの記念写真パネル(直筆サインは2023.4.28豊洲PITによるもの)

SET LIST
あんたがいないよる
チャンドラー
Angel Duster
Let's go down the street
道化者のゆううつ
すれちがい
VELVET SKY
ありったけのコイン
曇った空に光放ち
ミッドナイト・アワー
Hello Old Friends
マスターベイション
So Heavy
Back to Back
風の街に生まれ
【Encore】
のら犬にさえなれない
TOKYO JUNK

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