映画「オーロラの彼方へ」を観て
10月1日「オーロラの彼方へ」という映画を観た。
原題は「Frequency」。2020年のアメリカ映画で、グレゴリー・ホブリット監督の作品だ。
キャストは、ジョン・サリヴァン役のジム・カヴィーゼル、フランク・サリヴァン役のデニス・クエイド、ジュリア・サリヴァン役のエリザベス・ミッチェルなどである。
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あらすじは、
恋人との別離に苦悩する刑事ジョンにとって、30年前に殉職した消防士の父フランクは、誰よりも妻を愛し、息子のジョンを「リトル・チーフ」と呼び、とびきりの愛情を注いでくれたかけがえのない存在だった。もし父が生きていたら…そう思わない日は一日たりとてなかった。ある日、ジョンはクローゼットの奥から父の形見の無線機を発見する。オーロラの輝く夜、ある男との交信に成功したジョンは、無線機の向こうで男が自分の子供に「リトル・チーフ」と呼びかけるのを聞き、愕然とする。ジョンが無線機で交信した男は、なんと30年前に死んだ父フランクだったのである。くしくもその日は消防士の父が救助中に事故死する、まさにその前日であった。ジョンは必死にフランクに別の脱出ルートを使えば助かることを伝える。翌日、無線機の前で祈るジョンの目に信じられない光景が映った。机の上に彫り込まれていくメッセージ…「まだ生きてるぞ」。それは未来が変わった瞬間だった。だが、このことによって全く予想もしなかった大事件が発生してしまうのであった…。
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
感動の波が、前半と最後に押し寄せてくる
この映画は、前半に感動の山が一つ。そして一番最後にまた感動の山が来る。一つ目の山は、無線が通じ、お互いの存在を確信した場面。もうひとつの山は、父も母も生きていたことがわかるシーンである。
その山と山の間は、いわゆるサスペンス的な感じで、感動とはまた違った映画になる。
過去を一つ変えただけで・・・
過去を一つ変えただけで、それ自体が及ぼす未来への影響は計り知れない。
映画を観ながら、逆説的に感じたことがある。それは、過去に起きたどの出来事も、今の自分には必要な出来事だということである。
それだけに、過去を変えることは、ある意味恐ろしいことでもあったりする。
「オーロラ」が起こした奇跡
驚いたことがある。ニューヨークでオーロラが見えた時期があったということである。いわゆる北極圏で見られるオーロラ。それがある時期にNYで見られたことは、事実とすれば驚きである。
この映画の中では、2つの異なる時期に出たオーロラを通して、奇跡が起こる。過去と未来が、無線を通じて交信できてしまったのである。そのあたりは、よくできたストーリーだと感じる。
ハッピーエンドではあるが・・・。
この映画。最後はハッピーエンドで終わる。とても、うれしいエンディングを迎えるが、鑑賞者であるボクは、ある意味手放しでHappyとは思えないでいた。それは、やはり過去を変えてしまったことで、他の家族に何か違うことが起きていることが、考えられたからである。
もちろん、サリヴァン家にとっては良いことであるが・・・。
それは置いておくとしても、友達に「Yahoo株」のことを、何気なく伝えるところは面白かった。
ハッピーエンドの映画を観たい方には、お勧めだと思う。