映画「奇跡のシンフォニー」を観て
10月19日、「奇跡のシンフォニー」という映画を観た。2007年のアメリカ映画で、原題は「August Rush」。カーステン・シェリダン監督の作品だ。
キャストは、エヴァン・テイラー / "オーガスト・ラッシュ"役のフレディ・ハイモア、ライラ・ノヴァチェク役ケリー・ラッセル、ルイス・コネリー役のジョナサン・リース=マイヤーズ、マックスウェル・"ウィザード"・ウォラス役のロビン・ウィリアムズなどである。
といった内容。
で、観終わっての感想。
ありえない設定であるが、感動する
ストーリー的には、(まぁ、あり得ないだろう・・・)という設定である。
でも、最後には、感動がわいてくる作品だった。
孤児院に入ってるエヴァン。自然の音に、異常なまでに惹かれてゆく。
ある日、孤児院から抜け出すこととなる。
その先で、今までに聴いたことが無い音楽と接するのだ。
純粋に音楽に興味を持つエヴァン。
しかしながら彼には、別の目的があった。自分の両親と出会うには、音楽を通してだと思っているのである。
そして、その音楽を通して、ついには両親がエヴァンを見つけることとなる。
いつの間にか、鑑賞しながらエヴァンを応援している
映画の中の主人公であるエヴァン。途中から、オーガスト・ラッシュという名前を付けられる。徐々に幅広い音楽とふれあい、その才能を開花させる。
そこに忍び寄る、悪の手。
(がんばれ!)
鑑賞しながら、主人公を応援していることに気づく。
エヴァンの純粋さは、ついつい応援したくなるのだ
まさに、”神童”
とにかく、音楽を伝えるために降り立ったようなエヴァン。
映画の中にも出てくるが、まさに神童である。
楽譜さえ読めなかった彼が、少し教えただけでものすごい勢いで伸びてゆく。自分の中に、音楽を自然に持つ彼は、まるで開花を待った花のつぼみのようだった。一度咲き始めると大輪の花が咲く。
それは、音楽の才能を有していた両親の、まさに遺伝でもあるだろう。
ロビン・ウィリアムズは、何だか憎めない悪役
映画の中の悪役、ウィザード。ロビン・ウィリアムズが演じている。
すごく悪い奴であるが、何だか心から憎めない。
それは、音楽が好きという点では、エヴァンと何も変わらないからでもある。
しかし、エヴァンを金で売り飛ばそうとする。
地下鉄の駅で、仲間の手助けでエヴァンは逃げることができた。
追っ手である彼はエヴァンを見失い、地下から地上の通気口を見上げハーモニカを吹く。
本当は、いい奴なのかもしれない。そう思わせてくれるシーンでもある。
映画の最後のシーン。ストーリー的にはあり得ないものの、感動で気持ちがいっぱいになってしまった。
純粋に、素敵な作品であった。
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