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映画「奇跡のシンフォニー」を観て

10月19日、「奇跡のシンフォニー」という映画を観た。2007年のアメリカ映画で、原題は「August Rush」。カーステン・シェリダン監督の作品だ。

キャストは、エヴァン・テイラー / "オーガスト・ラッシュ"役のフレディ・ハイモア、ライラ・ノヴァチェクケリー・ラッセルルイス・コネリー役のジョナサン・リース=マイヤーズ、マックスウェル・"ウィザード"・ウォラス役のロビン・ウィリアムズなどである。

ニューヨーク近郊の孤児院で暮らすエヴァンは、両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事は無かった。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまう。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経てエヴァンは音楽の才能を開花させる。
一方エヴァンは死んだと思っていた彼の母ライラ、そしてライラと結ばれること無く一時は悲嘆にくれていた父ルイスも音楽に導かれるかのようにマンハッタンへ向かう。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

ありえない設定であるが、感動する

ストーリー的には、(まぁ、あり得ないだろう・・・)という設定である。
でも、最後には、感動がわいてくる作品だった。
孤児院に入ってるエヴァン。自然の音に、異常なまでに惹かれてゆく。
ある日、孤児院から抜け出すこととなる。
その先で、今までに聴いたことが無い音楽と接するのだ。
純粋に音楽に興味を持つエヴァン。
しかしながら彼には、別の目的があった。自分の両親と出会うには、音楽を通してだと思っているのである。
そして、その音楽を通して、ついには両親がエヴァンを見つけることとなる。

いつの間にか、鑑賞しながらエヴァンを応援している

映画の中の主人公であるエヴァン。途中から、オーガスト・ラッシュという名前を付けられる。徐々に幅広い音楽とふれあい、その才能を開花させる。
そこに忍び寄る、悪の手。
(がんばれ!)
鑑賞しながら、主人公を応援していることに気づく。
エヴァンの純粋さは、ついつい応援したくなるのだ

まさに、”神童”

とにかく、音楽を伝えるために降り立ったようなエヴァン。
映画の中にも出てくるが、まさに神童である。
楽譜さえ読めなかった彼が、少し教えただけでものすごい勢いで伸びてゆく。自分の中に、音楽を自然に持つ彼は、まるで開花を待った花のつぼみのようだった。一度咲き始めると大輪の花が咲く。
それは、音楽の才能を有していた両親の、まさに遺伝でもあるだろう。

ロビン・ウィリアムズは、何だか憎めない悪役

映画の中の悪役、ウィザード。ロビン・ウィリアムズが演じている。
すごく悪い奴であるが、何だか心から憎めない。
それは、音楽が好きという点では、エヴァンと何も変わらないからでもある。
しかし、エヴァンを金で売り飛ばそうとする。
地下鉄の駅で、仲間の手助けでエヴァンは逃げることができた。
追っ手である彼はエヴァンを見失い、地下から地上の通気口を見上げハーモニカを吹く。
本当は、いい奴なのかもしれない。そう思わせてくれるシーンでもある。

映画の最後のシーン。ストーリー的にはあり得ないものの、感動で気持ちがいっぱいになってしまった。

純粋に、素敵な作品であった。


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