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映画「ラストナイト・イン・ソーホー」を観て

3月25日、「ラストナイト・イン・ソーホー」という映画を観た。
原題は「Last Night In Soho」。2021年のイギリス映画で、エドガー・ライト監督の作品だ。

キャストは、エリー役のトーマサイン・マッケンジー、サンディアニャ・テイラー=ジョイジャック役のマット・スミス、ミス・コリンズ役のダイアナ・リグなどである。

あらすじは、

ギリスの田舎町から出てきたファッション学校生エリーは、ソーホーで老婦人が営む下宿屋の一室を借り、新生活を始める。夜な夜な60年代のロンドンにタイムスリップし、そこでクラブ歌手志望のサンディと一体化するような体験をしては目が覚めるという日々が始まる。エリーが憧れるスゥインギングロンドンの華やかさそのものに見えたサンディは、次第に恋人のジャックの指示でストリップまがいのショーの踊り子や売春を強いられていく。エリーは夜ごとにサンディーの苦悩を目撃し、夢と現実の間で混乱していく。ある夜、サンディが自分の部屋でジャックに殺される場面を体験し、エリーはアルバイト先のバーの常連客の老人がジャックの成れの果てではないかと疑い、警察に行くが精神錯乱を疑われる。過去に自分の部屋で実際に殺人事件があったのではないかと考えたエリーは、図書館で60年代のソーホーでの殺人事件を調べ始めるが幻覚に襲われ、耐えきれずソーホーの部屋を出る決心をし、荷物をまとめに戻ったところでついに真相を知るに至る。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

ストーリーは面白く、引き込まれてゆく

この映画。ホラー映画とは知らずに観た。
先入観なく観たのだが、なかなか面白く、どんどん映画の中に引き込まれてゆく。テンポの良さかいい。
ストーリーも、単なるホラーでなく、興味深く引き込まれてゆく。

”怖さ”というより、「この先、どうなっちゃうの」感

目をそむけたくなるような描き方ではなく、むしろ「この先、どうなっちゃうの?」という好奇心がわいてくる。
ソーホーという街の歴史が、時代を飛び越えて現代まで息づいている。その残影が念となり主人公に飛び込んでくる。
そして、現実と虚像が交錯し、主人公の精神が壊されてゆくのだ。
主人公のエリーは、60年代ソーホーで夢見ていたサンディとともに、生きることとなる。サンディが受けた屈辱、彼女を騙した男たち。そんな念が、彼女を取り巻いてゆくのだ。

田舎町から来た主人公を、応援したくなる

ストーリーは、田舎町から始まる。
エリーは、はっきり言えば田舎娘。都会には馴染めない。
学校でも、ルームメイトからのイジメにあう。
でも、そこで耐えることなく、すぐにそこから出ようと思うのがイイ。
そして引っ越した先で起こるのがこのストーリーの始まりである。
だから、田舎娘のエリーを応援したくなる。
出ないと可哀想すぎるでしょ!
なので、そのあたりを映画監督も計算済みのようで、最後にはハッピーエンドが待っている。そこはホッとするのである。

「60年代」の音楽やファッションが好きになる

映画の中で、エリーは60年代の音楽やファッションが大好きな設定である。観ているうちに、こちらまで好きになってしまう。
60年代の記憶などもちろん無い。
でも、なぜか懐かしいのである。
遺伝子の中に、何か組み込まれているのではないかと思うくらい、ボクは好きになった。そういう違う刺激を与えてくれた映画だった。


この映画は、単なるホラー映画でないところが新しい。
そして、ある意味「古い」。
そんな気がした作品であった。

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