映画「トンネル 闇に鎖された男」を観て
10月19日「トンネル 闇に鎖された男」という映画を観た。原題は「터널」。2016年の韓国映画で、キム・ソンフン監督の作品だ。
キャストは、イ・ジョンス役のハ・ジョンウ、セヒョン役のペ・ドゥナ、キム・デギョン役のオ・ダルスなどである。
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あらすじは、
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
マスコミ、政治家の振舞いは、どの国でも変わらない
この映画の中で、マスコミや政治家の振る舞いのひどさをうまく映像化してくれている。韓国映画でこのように表現されているということ。日本だけの現象ではなかったのだ。
マスコミは視聴率だけを考え、政治家は人気取りだけを考える。
そこに、被害者への気持ちなど一切ない。
残念ではあるが、これが現実だと感じさせてくれる。
被害者に対する、誹謗中傷
被害者は、様々な手違いにより救出が遅れる。遅れている中、救出工事の作業員が死亡してしまう。死亡した家族はその憤りを、被害者家族に向ける。
卵を投げつけたり、罵声を浴びせたり。やるせないシーンである。
また長引く救出に、他のトンネル工事が中断し、経済的損失まで言い始める政治家や評論家たち。
どこまで、被害者家族を苦しめればいいのだろう。
事故原因の根本は、手抜き工事
そもそも、トンネル崩落の原因は、明らかに手抜き工事。
その責任の所在は一切出てこない。
すごくモヤモヤしてくる。
「助かって良かった。」「ハッピーエンド。」では済まない話ではないのか。
救出されたイ・ジョンスが放った最初のことば
まあ、救出中のストレッチの上で、被害者のイ・ジョンスが放った最後の言葉が、マスコミ、そして政治家、さらに言えば被害者家族を誹謗中傷した人々に対する言葉だったのだと思う。
コミカルに描かれているが、シリアスな言葉として扱っても良かったと感じるのである。
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