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映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」を観て

7月28日、「セブン・イヤーズ・イン・チベット」という映画を観た。原題は「Seven Years in Tibet」。1997年のアメリカ映画で、ジャン=ジャック・アノー監督の作品だ。

キャストは、ハインリヒ・ハラー役のブラッド・ピット、ペーター・アウフシュナイターデヴィッド・シューリス、ンガプー・ンガワン・ジクメ役のB・D・ウォン、ダライ・ラマ14世役のジャムヤン・ジャムツォ・ワンチュクなどである。

1939年秋、オーストリア人の登山家ハインリヒ・ハラーは、独善的な性格ゆえに身重の妻が止めるのも聞かず、自国を占領しているドイツの登山隊に加わってヒマラヤ山脈への登山に向かった。時悪くイギリスが第二次世界大戦に参戦し、イギリス領のインドで捕虜となるハインリヒとドイツ隊。何度も収容所からの脱獄を試みながら、祖国に手紙を送るハインリヒ。だが、妻からの返信は離婚届と、生まれた息子を連れて再婚するという内容だった。
1942年に収容所を脱走し、ドイツ人のペーター・アウフシュタイナーと共にチベットへと行き着くハインリヒ。チベットの首都ラサに落ち着いたハインリヒは、少年君主で好奇心旺盛なダライ・ラマ14世と出会い、親しく交流する間柄となった。素朴なチベットの人々やダライ・ラマとの生活で、協調性を身につけて行くハインリヒ。
1950年、毛沢東率る中国共産党の人民解放軍がチベットに侵攻した。チベットは外国の主権を認めなかったが、中国軍の圧倒的な軍事力には為す術もなかった。帰国を決意し、ダライ・ラマにも亡命を勧めるハインリヒ。だが、14歳の少年君主は国民を見捨てなかった。現地女性と結婚したペーターに別れを告げたハインリヒは、7年を過ごしたチベットを後にした。すでに12歳になっていた息子とも、ハインリヒはやがて親しい関係を築くのだった。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

中国軍によるチベット侵攻の歴史がざっくりと分かった

この映画、どんな映画化は予備知識を持たずに鑑賞した。最初は登山シーンから始まるので、チベットの登山の映画かな?くらいに思っていたが、全くその類の映画でなかった。第2次世界大戦に捕虜として突然巻き込まれる登山家。そして、その地で起こる侵略。
中国によるチベット侵攻があることは知っていたが、こんな時系列で起きていたということは知らなかった。映画で知ることは浅いかもしれないが、それでも知らないよりはいい。ざっくりとであるがこの時の歴史を知ることができる映画である。

「服従すれば攻めて来ない」は通用しない

チベット側の外務をする人物は、国民のために戦闘を避けたように描かれている。しかし、「服従すれば攻めて来ない」は通用しない。それが国家間の争いである。隙を見せれば、攻めてくる。まさに、チベットはそうやって中国に侵略されたのである。恐ろしいことであるが、これが現実なのだ。

ダライラマとハインリヒ。実話ベースだけに驚きを持つ

映画の主人公オーストリア人のハインリヒ。そして、現在のダライ・ラマ14世の子ども時代。この2人が歴史のイタズラというべきか、この時期に出会う。ある意味、ハインリヒは、中国侵攻を目の前で見る外国人となる。そのため、中国がどのように侵略してきたかを、客観的に観ることができたのではないだろうか。

登山のシーンは、観ていて冷や汗がでる

この映画は、はじまりは登山シーンからであるが、そこでの滑落のシーンなど観ていてヒヤヒヤした。でも、これはあくまでも序章。その先に待ち受けることがこの映画ではメインである。ブラッド・ピットの出演作品として、この映画を鑑賞するに至ったが、内容はブラピの存在を忘れるくらいのものだっただけに、観ることができて良かった。

現在のチベットの状況は、ネット上からも知ることができるが、とても悲惨の状況の中にチベットの人々はいるようにボクは感じる。そう考えると、外交の大切さを、ひしひしと感じたりするのである。
今の日本の外交は、本当に大丈夫なのだろうか。



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