映画「ただ、君を愛してる」を観て
10月15日「ただ、君を愛してる」という映画を観た。
2006年の日本映画で、新城 毅彦 監督の作品だ。
キャストは、瀬川誠人役の玉木 宏、里中静流役の宮﨑 あおい、富山みゆき役の黒木 メイサ、関口恭平役の小出 恵介、白浜亮役の青木 崇高などである。
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あらすじは、
誠人は、成長したある女性と再会するためにニューヨーク・ブルックリン橋の側で立っていた。
大学生の誠人には大きなコンプレックスがあった。誠人は子供のころから腹部に病気を抱えていてずっと塗り薬を使っていた。その塗り薬の匂いは無臭にもかかわらず、誠人は臭い匂いがすると勘違いしていた。それが原因で誠人は他人と接することができないでいた。
ある日、誠人は静流と出会う。静流は信号のない横断歩道を渡ろうとして佇んでいた。静流は片手を高くあげて渡る意思を表していたが、車はなかなか止まってくれない。そんな姿を見かねた誠人が静流に話しかけてこう言った。「もうちょと先に押しボタン式の信号があるよ」と。静流は不思議そうな顔をして誠人を見つめた。静流の不思議な行動が気になった誠人は思わずカメラのシャッターを切った。これが誠人と静流の最初の出会いだった。静流も、誠人といつもいっしょにいたい気持ちから、カメラを手にするようになる。
そんな二人は毎日のように森へ写真撮影に出掛けていく。しかし、誠人は同級生のみゆきに想いを寄せていた。いつも一緒にいるのに静流のことは女の子として見ていない誠人。そして、静流は「誕生日」プレゼントの代わりとして、誠人に「キスして」とお願いをする。それは「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」になる事を静流は分かっていた。
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
誠人も、静流も、かわいらしい
かわいらしい映画だった。主人公の誠人も、静流もとにかく可愛らしい。
ほのぼのするというか、純真な2人というか。とにかく、可愛らしいのである。
主人公は大学生。言ってみれば、社会に出る前の最後の青春時代かもしれない。なんだか目線がおじさんになっている自分に気づく。
でも、こんなおじさんの自分も、あんな頃があったなぁ・・・なんて思い出してしまうのである。
青春の1ページに、胸がキュンとなる
そう、胸が少し締め付けられるような、キュンとした感覚になる映画だ。
青春の1ページ。誰もが通る道。だからこそ、何だか懐かしくもあり、何だか、生きるのがへたくそと思ったりする。
年齢は大人だが、まだ、大人になり切れていない時期なのかもしれない。
当然、恋愛もまだまだヘタクソというか、学んでゆく時期なんだよね。
傷ついたり、傷つけられたり、少しのボタンの掛け違いで、大きく運命が変わる時期でもあり、突っ込みを入れたくなるのだ。
NYの個展のシーンに、じわっとくるものが・・・
NYの個展。長年行方をくらましていた静流からの手紙が届き、誠人は静流に会うためにNYまで行くのだ。しかし、そこには思いがけない人(みゆき)がいた。静流はこの時点で、病気で亡くなっていた。見え見えのウソをつくみゆきだが、当然のごとくバレてしまう。
真実を知った誠人は、個展に行き、そこで静流の気持ちを感じるのである。
静流もきっとバレるだろうと思っていた気がする。
森で撮ったキスシーン。個展内でその写真に、ボクの心の中をじわっと何かがつかんだ。そして、大人の女性になった静流の写真がまた、泣かせる。
役者陣が、みな若い!
それにしても、役者陣。
玉木宏はもちろんだが、黒木メイサ、宮﨑あおい、小出恵介、青木崇高。
皆、当然のごとく若い!そして、同時に演技がまだ青い。(仕方ないけれど・・・)
それ自体も、楽しめる映画だった。
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