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映画「レオン/完全版」を観て

8月19日「レオン」という映画の完全版を観た。
原題は「Léon: The Professional」。1994年のアメリカ・フランス映画で、リュック・ベッソン監督の作品だ。

キャストは、レオン役のジャン・レノマチルダ役のナタリー・ポートマンスタン役のゲイリー・オールドマンなどである。

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あらすじは、
家族を惨殺された12歳の少女マチルダは、隣の部屋に住む殺し屋レオンに助けを求める。戸惑いながらもマチルダに救いの手を差し出すレオン。そこから二人の奇妙な共同生活が始まった。弟の仇を討ちたいというマチルダにしかたなく殺しのテクニックを教えるレオンと、読み書きもできないレオンに文字を教えるマチルダ。やがて二人の間には父娘とも恋人ともつかない愛情が芽生えていくが…。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

12歳とは思えない色気のマチルダ

1994年の映画。今回観たのはその完全版である。ボクが観るのは2回目。何十年ぶりに観た。
マチルダの12歳とは思えないような色気が、何ともスゴイ。
18歳とごまかしているが、どう見ても18歳ではない。
でも、その色気は、あれっ?18歳だっけ?と勘違いしてしまう。

殺しのプロであっても、マチルダの前では優しさが出てしまう

レオンが隣人の一家の殺害を目にしてしまい、マチルダのドアの前の「Help」に対して、人としての情が出て、助けてしまうところから物語は展開する。
殺しのプロ。完全殺人を行うレオンの、別の側面を、マチルダの登場によってあぶりだされてくる。彼の意外な過去。読み書きができないことなど。人間的な部分が魅力的に描かれる。

マチルダ一家の惨殺シーンがむごい

マチルダは、親から虐待を受けていた。
麻薬の運び屋をする父親。結局、マチルダ一家は、惨殺される。
そのシーンは、むごい。
そこには、情など存在しない。人間を人間だとも思わない、殺し。
さすがに、6歳の弟の殺しのシーンは無かったが、小さな人型の白い線が、想像させる。

レオンは、お金を預かる仲介人に騙されているよね、きっと

殺人による報酬は、お金を預かる仲介人に預けている形である。しかし、レオンが読み書きができないことなどを考えても、おそらく、騙されていることは想像できる。結局、人のいいレオンは、いいように使われている気がするのである。自分が死んだら、マチルダにそのお金を託すよう依頼する。が、それは無理であろうことは想定できる。そう考えると、レオンは、生涯孤独だったと思う。そこに現れたのがマチルダだったのではないだろうか。


久しぶりに観た「レオン」。
当時は、面白い作品だと感じたが、今回あらためて観ると、違和感を感じるのは何でだろう?
時代の流れと、自分の人生経験。そういったものが、映画を観る目も少し変えてしまうのかもしれない。
そんなことを感じる映画だった。


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