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映画「幸せの教室」を観て

7月15日、「幸せの教室」という映画を観た。原題は「Larry Crowne」。2011年のアメリカ映画で、トム・ハンクス監督の作品だ。

キャストは、ラリー・クラウン役のトム・ハンクス、メルセデス・テイノージュリア・ロバーツ、ディーン・テイノー役のブライアン・クランストン、タリア役のググ・バサ=ローなどである。

退役軍人であるラリー・クラウンは、その優秀な働きぶりにもかかわらず、「大卒でない」という理由だけで長年勤めていたホームセンターを突然解雇される。再就職のために多くの面接を受けるが、不景気や学歴もあり、どこも雇ってはくれない。家のローンや車の燃料代を払い続けるだけの収入もないため、SUVに乗るのをやめ、カレージセールをしている隣人のラマーからスクーターを入手する。ラリーは再就職を目指してコミュニティ・カレッジを訪れ、学長の薦めでスピーチと経済学のクラスを受講することになる。
「スピーチ217」を受け持つ講師のメルセデス・テイノーは、仕事も夫婦関係もうまくいっておらず、朝早くの講義を嫌がる。受講者が10人以上いないと講義はキャンセルとなるため、9人しかおらずに閉講となりかけたところへ、10人目のラリーが入ってきてメルセデスは苦笑する。その一方で、メルセデスの本来のライフ・ワークともいえるシェイクスピアについての講義は、受講者が4人しかおらず閉講となる。メルセデスの夫のディーンは、大学教授の職を辞して小説家となったが、現在はブログを書いたりジムに通ったりする以外は、妻に隠れてインターネットのポルノばかり見ている。おかげで夫婦関係は破綻しつつあり、メルセデスは仕事を終えて帰宅すると、すぐに酒を飲み始める。
ラリーは初めてのキャンパス・ライフで、年齢も境遇も違う人々と関わることで世界が広がり、充実した日々を送り始める。スクーター置き場で出会ったタリアから、恋人のデルや他のスクーター仲間たちに紹介され、一緒にツーリングするようになる。経済学の講義では、講師のマツタニ教授に毎回のようにスマートフォンを没収されながらも、経済に関する知識を積極的に吸収していく。ラリーはかつて海軍でコックとして働いていたため、友人のフランクが営むダイナーでアルバイトに雇ってもらえることになる。ラリーはスクーター仲間たちに隣人のラマーのガレッジセールを紹介し、男たちがガレッジセールを物色している間に、タリアや女友達たちはラリーの家に上がり込んで、部屋の模様がえをしたりラリーのファッションをコーディネートしたりする。ラリーがタリアと仲良く出掛けている姿を見かけたメルセデスは、中年男が若い女の子を引っ掛けていると勘違いし、苦々しく思う。
ある晩、外出先で酔ったメルセデスが夫のディーンと大喧嘩になり、車を降りて道路沿いのベンチに座っているところへ、ラリーたちのスクーター集団が通りかかる。家まで送るというラリーの申し出をメルセデスは断ろうとするが、ハイヒールを履いていたため、結局はラリーのスクーターに同乗する。飲酒運転でディーンが警察に捕まっている横を、ラリーとメルセデスのスクーターが通りかかり、メルセデスは大笑いする。家のドアの前で、メルセデスは思わずラリーにキスをする。ラリーは有頂天になるが、酔ったメルセデスを相手にそれ以上のことはせず、その場をあとにする。その晩、メルセデスは夫の持ち物をすべて家の前に放り出し、パソコンのポルノ音声を流しっぱなしにして夫と絶縁する。翌日の講義後、メルセデスはラリーに「酔った教師をモノにしたと自慢しないで」と言い、前日のことはなかったことにしてほしいと頼む。
「スピーチ217」の修了試験は、くじ引きで選ばれたテーマについて1人2分間のスピーチをするというもの。最初のころは目も当てられないような発表ばかりしていたクラスの仲間たちも、それぞれに魅力的なスピーチを披露する。「ジョージ・バーナード・ショー」を「地理(ジオグラフィ)ショー」と読み間違えたラリーはそのトリで、海軍時代のさまざまな地域での経験談を語りながら他の全員のテーマをも回収し、最後にジョージ・バーナード・ショーの「愚か者の脳みそは哲学を愚行へ、科学を俗説へ、芸術を衒学へと要約する。ゆえに大学教育がある」という格言を引用しながら締めくくる。経済学の最終試験では、マツタニ教授に「私の考えを理解した」と称賛される。ラリーは経済学の講義で得た知識をいかし、残った家のローンに対して「戦略的デフォルト」を行うことを決心する。学期終了後、メルセデスは同僚のフランシスと一緒にラリーのアルバイト先のダイナーを訪れ、ラリーのスピーチをAプラスと評価したことを伝える。
新学期、メルセデスの「政治家シェイクスピア」の講義は、ラリーが集めた友人たちの受講により無事に開講となる。タリアはカレッジを中退し、アパレル店をオープンする。その建物の2階にはラリーの新しいアパートがあり、ラリーからのメモを見たメルセデスがやって来て、二人はキスをする。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

主役のラリーは、可愛らしいおじさん

トムハンクス演ずる主役のラリー。何とも可愛らしいおじさんである。
そしてなんだか、人間的魅力にあふれている。
トムハンクスが演ずるので、よりそれが深みを増す。
映画では、誰よりも一生懸命に働いているホームセンターで、大学を卒業していないことを理由に、リストラされてしまう。
そこから、大学で学ぶ道へとつながるのである。

ラリーの魅力に、徐々に惹かれてゆく若者たち

大学では自分と違う年代の学生たちに混ざって勉強する。
最初は、それに戸惑いを隠せないが、徐々に仲間になってゆく。
そして、ラリーの魅力に年代を超えて惹かれてゆくのである。
この映画ではその部分も、楽しく見ることができる。
ついつい微笑んでしまう場面も多い。

大きな浮き沈みは無いが、安心して楽しめる映画だった

映画自体は、大きな浮き沈みは無い。安心して楽しめる映画である。
大学講師のテイノー教授との恋愛感情や、大学の仲間たちとの友情など、行ってみれば平凡な脚本であるが、やはりそれを魅力的な映画に作り上げている点はすばらしい。

トム・ハンクスが監督なんだね

と思って調べたら、この映画の監督は、なんとトム・ハンクス!
もう驚いてしまった。平凡な脚本を、魅力的にしているのは彼の力だったとしてビックリ。
クリント・イーストウッドもそうであるが、名役者も監督として素敵な作品を作り上げることがある。
これからも、映画監督などの作品作りの方でも、活躍が楽しみである。

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