映画「幸せへのキセキ」を観て
6月29日、「幸せへのキセキ」という映画を観た。英題は「We Bought a Zoo」。2011年のアメリカ映画で、キャメロン・クロウ監督の作品だ。
キャストは、ベンジャミン・ミー役のマット・デイモン、ケリー・フォスター役スカーレット・ヨハンソン、ダンカン・ミー役のトーマス・ヘイデン・チャーチ、ディラン・ミー役コリン・フォードなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
動物園を買うという、とんでもない話から始まる
父親のベンジャミンは、妻を亡くし、心の痛みを抱え続けていた。その中で子育てを続ける。会社にはクビになり、息子も学校を退学させられる。そんな中、家探しをするのだが、そこで出会った家が動物園付きの家だった。
そんなウソのような、とんでもないところからこの映画は始まる。しかし、脚色はされているとは思うが、実話であるらしい。
「たった20秒の勇気」が人生を切り開く
映画の中で、父親のベンジャミンは、息子に「たった20秒の勇気」が人生を切り開くことを教える。そして、それは息子の恋を実らせる。
実際にベンジャミンも、妻を街のカフェで見かけ「20秒の勇気」を出した。そして、この家族が始まるのである。
母に声をかけるシーンを、2人の子どもたちに実際の店の中で教える。
それまで、妻との思い出の店には入ることさえできなかった。しかし、このシーンが次へのステップに行ける準備ができたことを物語っている。
息子との確執、思春期の子供の対応は難しい
息子のディラン。13歳で思春期である。学校でも問題を起こし、心も閉ざし気味である。それはもしかしたら母親の死と関連しているのかもしれない。父親のベンジャミンは、どう息子に向き合ったらいいのかが、わからない。本当に難しい年ごろだと思う。
そんな中で、徐々に2人の仲が修復されてゆく。それはもしかしたら動物園の仲間たちの存在もいい方向に向かわせた気がする。
とにかく、年頃の子どもと親の関係は難しいと感じた。
いい映画ではあるが、時々過剰に盛られた脚色感を感じてしまう。
それを良しとすれば、楽しめる映画ではないだろうか。