4月29日「ゴッドファーザーPART III」という映画を観た。
原題は「Godfather Part III」。1990年のアメリカ映画で、フランシス・フォード・コッポラ監督の作品だ。
キャストは、マイケル・コルレオーネ役のアル・パチーノ、ヴィンセント・マンシーニ役のアンディ・ガルシア、コニー役のタリア・シャイア、ケイ役のダイアン・キートン、メアリー・コルレオーネ役のソフィア・コッポラなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
ヴィンセントは、やはりソニーの血筋だった
第一作で、荒くれ者のソニーの存在は強烈で、ボクの中でも記憶に残っている人物である。その息子がヴィンセントである。大人になった、ヴィンセントはまさにソニーの血筋を引き継いでいる。
何しろ、けんかっ早く、アドレナリンの上昇が瞬間的である。その分、マフィアの世界では完全に適応する人物になっている。自分の命を狙う人間への嗅覚もすごく、暗殺者を逆に殺すシーンもある。
このヴィンセントが、ある意味この映画の主人公のような気がする。
ヴィンセントに惹かれるメアリー
その男に惹かれるのが、マイケルの娘のメアリーである。
よく考えると、メアリーも血筋なのだ。ヴィンセントのような男に惚れるということは、やはりそういうことなのだろう。
やがて二人は恋仲になる。そして、同時にマイケルも、ヴィンセントを必要とする時が訪れる。
しかし、マイケルの考えとは裏腹に、ヴィンセントの若く燃え滾る血を抑えることができない。彼の身勝手な行動から、結果的に、敵対者から狙われることとなる。
マイケルの絶叫
そして最終的に、普通の世界で生きることを望んだ長男(アンソニー)のオペラ鑑賞のあと、マイケルは襲われる。そしてその銃弾は娘のメアリーの身体を貫通する。息子のオペラを鑑賞後の階段で、娘が一瞬のうちに命を奪われるのである。
その時のマイケルの絶叫シーン。今までの3作の中で、唯一マイケルが泣き叫び絶叫したシーンであろう。
そのシーンは、まさにオペラそのもののようにさえ感じた。
因果応報を映画に観る
その場所はシシリア島だった。つまり、若いころマイケル自身も人を殺害した地でもある。そこで、最愛の娘を殺されるのだ。
まさに、因果応報である。
3部作で伝えたかったことは、まさにこの因果応報なのではないだろうか。
自分がしてきたことは、必ず戻ってくる。
最後まで、全く何も起こらずに人生は終わらない。自分がしたツケは、必ずツケとして帰ってくる。
その因果応報の応酬の世界に生きるのが、マフィアの世界なのかもしれない。そのように感じたのである。