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映画「マイ・ベスト・フレンド」を観て

9月3日「マイ・ベスト・フレンド」という映画を観た。
原題は「Miss You Already」。2015年のイギリス映画で、キャサリン・ハードウィック監督の作品だ。

キャストは、ミリー役のトニ・コレットジェス役のドリュー・バリモアキット役のドミニク・クーパージェイゴ役のパディ・コンシダインなどである。

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あらすじは、
少女時代の出会いよりずっと、ミリーとジェスは楽しさも悲しさもつねに分かち合う親友同士だった。大人になるとともにミリーは奔放で享楽的な女となり、バンドマンのキットと愛し合い二人の子供をもうける。一方でジェスは堅実さを旨とした独身生活をおくるが、やがて整備士のジェイゴと巡りあい愛情を育んでゆく。ただひとつのジェスの悩みは自身の不妊症だったが、彼女らの友情は変わらなかった。
家族ぐるみの交際を続ける二人の家庭に、そんなとき不穏な影が落ちる。ミリーが乳癌と診断されたのだ。穏やかな毎日を崩されたくないミリーは明るく振る舞い、事実を打ち明けられたジェスも彼女の影となって支える。仲の良くない母のミランダもここぞとばかり協力し、ミリーの闘病生活は大きな山を越えたかに思われた。しかし、担当医はミリーに両乳房の切除が望まれることを打ち明け、その衝撃に彼女は打ちのめされる。
不妊症の治療の甲斐あって子供を身籠ったジェスだったが、ミリーにそれを語れる状況ではないことは明白だった。乳房を切り取ったミリーは酒に溺れるようになり、夫の心づくしのサプライズ・パーティーの席を蹴って、無理やりジェスを誘い昔惹かれた『嵐が丘』の舞台の荒野へと旅立つ。ジェスもミリーとの小旅行を楽しむが、捨て鉢になったミリーが家庭を放り投げるように若い男をベッドに誘ったことを許せず、ひとり街に戻ってくる。やっと自分の愚かさに気づいたミリーはジェスに謝罪し友情を取り戻すが、そのとき彼女の癌は脳に転移しようとしていた。ジェスを襲う陣痛を知ったミリーは、出産という経験を迎えるジェスを最後に残された気力で励ますため、ジェスの運ばれた病院に向かう。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

観始めてすぐ「大丈夫かこの作品?」と思った

映画を観始めて数十分。正直「この映画大丈夫か?」という気持ちがむくむくと湧いてきた。その理由は登場人物たちの、性への開放的過ぎる会話だった。その時間帯は不快感と、ハズレ映画を選んじゃった?という思いで頭がいっぱいだった。
しかし、ある一定の時間を過ぎると、ようやくこの映画の味が出はじめたのである。途中で、観賞をやめなくてよかった・・・そう感じた。

女同士の友情を感じる映画

映画の中のミリーとジェス。女友だちで幼馴染でもある。
生き方も性格も違う2人だが、友だち思いで、親友である。
ミリーの気持ちの理解者は、夫ではなく、女友だちのジェスが一番だったように思える。それゆえに、甘えから、ある一線を越えてしまうこともある。
夫の心づくしのサプライズ・パーティーの席を蹴って、無理やりジェスを誘い昔惹かれた『嵐が丘』の舞台の荒野へと旅立つシーン。ある意味ミリーの行動はひどい。さらに、そこに向かった理由をジェスが知った時、さすがに怒った。そして、ミリーと疎遠になるのだ。

人は罪を犯す。でも、許すことはとても大切である。

ミリーのがんの症状はどんどん悪化する。ついに、化学治療もできないほど進行してしまう。そして、その状態になってようやく、ミリーはジェスに謝りに行く。そして、ジェスも、ミリーを許す。
人は時々、過ち犯す。だからこそ人間なのだ。
本当に過ちを犯した人が、心から反省した時は、許すことも必要であると思うのである。
相手を許せることこそ、「愛そのもの」かもしれない。

親子の愛、友情、夫婦の愛、を感じる映画

この映画は、友情にフォーカスしているが、その他にも夫婦の愛や親子の愛も感じた映画である。例えば、ジェスとジエゴの夫婦愛。ミリーとキットは途中で不仲になるが、やはりそれを乗り越えたあと再び夫婦愛を感じた。
また、ミリーと女優の母親との親子愛も感じた。ミリーがジェスのお産に立ち会うためにホスピスを抜け出すシーンなどは、まさに「愛」を感じた。

途中でやめずに、最後まで観てよかった。たまにこういう作品もあるので、最初だけ観て「ダメだ!」と判断するのは、今後やめようと思った。

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