映画「スリーパーズ」を観て
2月10日、「スリーパーズ」という映画を観た。
英題は「Sleepers」。1996年のアメリカ映画で、バリー・レヴィンソン監督の作品だ。
キャストは、ロレンツォ・カルカテラ役のジェイソン・パトリック、マイケル・サリヴァン役ブラッド・ピット、ボビー・カリロ役のロバート・デ・ニーロ、ダニー・スナイダー役ダスティン・ホフマン、ショーン・ノークス役のケヴィン・ベーコンなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
実話と思われる映画
この映画、最後のテロップで「実話」を匂わせている。
そう考えると、恐ろしい。
映画になるということは、そして、それを最後に残すということは、ほぼ実話なのだろうと思う。
アメリカの映画は、実話を映画にすることが多いように感じる。
そのほとんどが、感動的だったりするのだが、今回の映画に関しては心がどんよりした。
そして、「裏の世界では、まだまだ隠された実話が存在する」とも感じたのである。
NYの時代背景が、ちょっと懐かしさを感じる
この時代のニューヨークには、もちろん行ったことは無い。
でも、なぜか懐かしさを感じてしまった。
なぜだろう?
路地裏で遊ぶ、こどもたち。まだまだ、発展していない街並み。
殺伐としているけれど、どこか人情味も残っている。
そんなところに、ノスタルジーを感じるのかもしれない。
まだまだ、今より良い時代だったのかもしれない。
こども時代の心の傷は、犯罪を助長させる
映画の中では、少年院に送られた子どもたちの悲惨な姿が出てくる。
大人に抵抗できない、虫けらのように扱われた暴力、さらに性的虐待。
子どもたちの心の中には、トラウマが生まれ、やがてそれは大人になってから、とんでもないかたちで出てくる。
犯罪の温床を、犯罪者を更生させるための施設が行うこと。
これでは、どうしようもない。
この負の連鎖が、犯罪を助長させ、社会を悪くして行く。
だからこそ、子どもの時代のできごとは、とても大事だと感じるのだ。
やはり、いい映画は、いい俳優が出ている
この映画を今回選んだ理由は、ブラッド・ピットが出ているからである。
さらに、ロバート・デニーロ、ダスティン・ホフマンなど、名優たちがそろっている。
結論を言えば、やはり名優の出る作品は、いい作品が多い。
そりゃそうだよね。
出演作品が興行的に悪ければ、役者生命にかかわってくる。
だから、いい役者は、いい作品しか出ないのだと思う。
そんなわけで、1996年の比較的古い映画ではあるが、見ごたえのある作品であった。
これからも、いい作品を鑑賞したい。そんなことを思った。