4月20日、「炎のランナー」という映画を観た。
原題は「Chariots of Fire」。1981年のアメリカ映画で、ヒュー・ハドソン監督の作品だ。
キャストは、ハロルド役のベン・クロス、エリック役のイアン・チャールソン、ムサビーニ役のイアン・ホルム、アンドリュー役のナイジェル・ヘイヴァースなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
一度は、見て観たかった映画
この映画の存在は、知っていた。
公開された当時は、結構話題になっていた映画だったが、結局観ることができず、ここまで来てしまったという感じである。
映画のタイトルは知っていたが、内容は知らなかった。
何よりも、この映画といえば、”あの音楽”が浮かんでくるのである。
音楽がいい
そう、”あの音楽”。当時を知っている人なら、「炎のランナー」といえば頭の中で「あの音楽」が、条件反射のように聞こえてくるのだ。
その音楽の名前。ヴァンゲリスというギリシャの作曲家によるものらしい。インストゥルメンタル曲は、たぶんある世代から上の人であれば絶対に知っている曲だろう。
この音楽が、映画のキモと言ってもいいくらい、存在感がある。
映画鑑賞後は、この音楽が、より映画に紐づけされた。
もう、この曲を聴くと、映画のシーンが思い浮かぶくらいである。
人種差別と宗教信仰のはざまで走る男たち
ハロルドは、ユダヤの血を引いていることで、イギリス内では人種的な差別や偏見を感じている。エリックは宗教信仰と走ることのハザマにいる。
そんな彼らが、オリンピックという場で走るのである。
ハロルドは100mで優勝、エリックは、400mという本来の自分のフィールドではない競技で優勝する。
ハロルドは、優勝することで本来国民を見返したかった。しかし、優勝後は何かを悟る。大切なのは、目の前にいるパートナーであることである。
また、エリックは優勝し、皆から称賛される。その後恐らく中国への信仰の布教活動に行くこととなる。
老人になったアンドリューとオーブリーは、礼拝堂で「彼は勝った」と、ハロルドを思い出すのである。
アンドリューがかっこいい
この映画の中で、一番かっこいい男。
それは、アンドリューだとボクは思う。
日曜日は安息日ということで、エリックは予選の棄権を心に決めていた。
期間中に開かれた親善パーティの席上、エリックは英国オリンピック委員会の要人に引き合わされる。説得をされるものの、エリックは断固拒否するのだ。そこに、アンドリューが入室し400mの代表枠を譲る。
この時に、(なんていう男だ!格好いい!)と思った。
この映画の中では、ひょうひょうと立ち振る舞うアンドリュー。まさに英国紳士のふるまいのように感じたのである。
ようやく、念願の「炎のランナー」を鑑賞できた。
もしかしたら、このままずっと観ずに、流されてしまいそうだった。
それだけに、鑑賞の機会ができたことに感謝したい。