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映画「ゲット・アウト」を観て

9月16日、「ゲット・アウト」という映画を観た。2017年のアメリカ映画で、原題は「Get Out」。ジョーダン・ピール監督の作品だ。

キャストは、クリス・ワシントン役のダニエル・カルーヤ、ローズ・アーミテージアリソン・ウィリアムズ、ミッシー・アーミテージ役のキャサリン・キーナーなどである。

クリス・ワシントンは、恋人ローズ・アーミテージの実家に挨拶へ行くことになった。クリスが「なぜ君は僕が黒人であることを両親に伝えないのか」と尋ねると、ローズは一瞬動揺した素振りを見せたものの、「父さんと母さんは人種を気にするような人たちじゃないわ。貴方のことを歓迎してくれるはずよ」と答えた。ニューヨークの高級住宅街にあるローズの実家へ向かう途中、2人の乗る車は鹿に衝突した。クリスは撥ねてしまった鹿を見て何かを思い出していた。事故現場にやって来た警官がクリスに横柄な態度を取ったため、ローズは警官を一喝した。その一方で、事態をこじらせたくないクリスは、不快に思いつつも警官の質問に答えていった。
アーミテージ家に到着した2人は、ローズの両親であるディーンとミッシーから温かい歓迎を受ける。ディーンの案内で家を回ったクリスは、甲斐甲斐しく働くジョージナとウォルターに挨拶する。クリスは、ミッシーから「禁煙のために催眠療法を受けなさい」と言われたが、丁重に断った。家を一通り見て回った後、ローズは、ディーンとミッシーから「明日はパーティーがあるんだ」と告げられ露骨に嫌な顔をしたが、クリスは特に気にも留めなかった。クリスは、ケンカとスポーツに明け暮れているローズの弟、ジェレミーにも会った。その日の夜、クリスが一服するために家の外に出ると、ウォルターが家の周りを全力疾走していた。ジョージナに至っては窓を凝視していた(夜の窓ガラスに映った自分の姿に見惚れていた)。クリスは、2人の奇行に恐怖を感じてミッシーの部屋に駆け込んだが、そこで彼は強制的に催眠療法を受けさせられた。クリスは、催眠によって母親が亡くなった夜を思い出す羽目になった。クリスの母親は、ローズと自分が撥ねた鹿と同じようにひき逃げに遭っており、子供だったクリスはその知らせを聞いてもショックのあまり動けず、何もできなかったのだという。催眠療法の最中、ミッシーはなぜか紅茶の入ったティーカップをスプーンで頻繁にかき混ぜ、音を鳴らしていた。
翌日、クリスは、煙草を見ると強烈な不快感を抱くようになっていた。クリスは、ウォルターに話しかけたが、彼は昨夜の全力疾走はただの運動だった、などと決まり切ったことしか言わなかった。そうこうしているうちに、パーティーの招待客が続々とアーミテージ家にやって来た。ディーンは半ば興奮して招待客をクリスに紹介した。ほとんどの招待客が白人だったこともあって、クリスは少々気分を害した。黒人差別を受けているわけではないが、やたらとクリスのことを褒め、黒人の社会的待遇を聞いたり、ゴルフ経験を聞くだけでなくスイングを見せてくれと言われたり、体格を触って調べたりしてくる客ばかりだった。さらには、盲目の画商ジム・ハドソンに「僕は君の写真が大好きなんだ」と言われた。居心地が悪いクリスはアーミテージ家の2階に上がると、なぜか招待客全員が静まり返り、2階を見上げていた。まるで客のほとんどがクリスを見るために訪れたようだった。
クリスは、気分が悪くなり、友人のロッドに連絡を取ろうとしたが、携帯電話の充電が切れていることに気がついた。ジョージナが充電コードを勝手に抜いていたのである。クリスは、ジョージナを詰問したが、彼女は「清掃中に誤って抜けてしまったんです。申し訳ありません」という。しかし、クリスが「パーティーの招待客が白人ばかりだから、僕はいらいらしているんだ」と言った途端、ジョージナは狂ったように「No, No, No...」と繰り返し、涙を流しながら笑い出してどこかへ行ってしまった。その後、クリスはローガンに出会った。ローガンはずっと年の離れた白人女性と結婚した黒人の青年で、アーミテージ家で働くスタッフと同様に感情表現に乏しく、まるで白人のような振る舞いだった。クリスはローガンの写真を撮ろうとしたが、フラッシュをオフにするのを忘れていた。光を浴びた瞬間、ローガンは突然鼻血を出しながら「Get out! Get out!(出ていくんだ!出ていくんだ!)」と叫びはじめ、クリスに襲いかかってきた。ローガンはミッシーの部屋に連行された。ローガンは、催眠療法を受け、すっかり落ち着きを取り戻していた。
気分転換のためにクリスがローズと外出していた頃、アーミテージ家では怪しげなオークションが開かれていた。が、その対象はなんとクリスであった。そして、オークションの結果、盲目の画商ハドソンが「落札」した。クリスとローズが家に戻る頃、招待客の白人は続々と帰っていくところだった。家に入る際ウォルターとジョージナは怪しげに微笑み、ジェレミーはウクレレを弾き、ディーンとミッシーもこちらを凝視していた。クリスは我慢の限界だったため、ローズにそのことを伝え、急遽帰ることになる。ローズが身支度をしている間、クリスは、自宅で愛犬の世話を任せているロッドに、倍ほど年上に見える白人の女といたローガン・キングのことを話す。ロッドは何やらピンときたようでネットで何かを調べ始める。実はその日パーティーで出会ったローガン・キングとは、以前から行方不明になっていた「アンドレ・ヘイワース」であることが判明した。2人は得体の知れない不安を感じ始めた。ロッドは、警察署に行ってクリスのことを話したが信じてもらえず、まともに相手にされなかった。クリスは、部屋の奥にドアが開いているクローゼットを見つけそこに向かうと赤い箱があった。それを開けるとローズが写っている写真が入っていた。その中には黒人のボーイフレンドらしき人物と写っている写真が何枚もあり、クリスはなおさら奇妙に思った。すると、そこへ身支度を終えたローズが来た。やっと帰路につけるかと思えたその矢先、ローズが車の鍵を失くしたという。ローズが鞄の中を探している間にクリスは1階に下り、玄関のドアを開けようとするとタイミングを合わせたかのようにディーン、ミッシー、ジェレミーが3方向からやってくる。クリスは、ローズにまだ鍵は見つからないのかと問い詰めるが、ローズは見つからないため戸惑っている。だが、クリスはそれ以上に戸惑っているため思わずローズを怒鳴ると、ローズは鍵を手に持ちこれは渡せないと言う。そこからクリスは再び催眠術をかけられ、恐怖の体験をすることになる。
ローズの祖父ローマンは、若返りを望む裕福な老人たちと結社を組織し、神経外科医である息子や家族たちの協力のもと「凝固法」と呼ぶ脳移植を完成させた。使用人のウォルターとジョージナは、移植によってすり替わったローマン夫婦だったのだ。ローズは移植用の獲物を人知れず屋敷に誘い込む役であり、その獲物は才能のある逞しい黒人に限られていた。老人たちは皆、黒人の身体に憧れているのだ。
手術室に運ばれる直前に、脱出に成功するクリス。襲いかかる家族たちを死闘の末に討ち果たし、クリスは燃え盛る屋敷を後にした。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

何とも言えない気持ち悪さ

この映画。何とも言えない気持ち悪さがある。
心霊などの話でないので、そちらの怖さは微塵もないのだが、
人が持つ悪魔の心のような、そんな気持ちの悪い怖さである。
ある意味、この人間が持つ邪悪な心の方が、
幽霊のような怖さより、よっぽど不気味である。

話が展開するごとに、怖さを増してゆく

話が展開して行けばいくほど、徐々にその怖さを増してくる。
そんな映画だ。
最初は、ごく普通の流れ。徐々に、あれっ?と思うできごとが増えてゆく。
そして、・・・。
オカルト好きの方には、たまらないであろうと思う一方、
どちらでもないようなボクにとっては、気持ち悪さ高まりがスゴイ。

アーミテージ家の中にいた黒人への違和感

アーミテージ家の中で行われるパーティ。
白人だらけのその中に、少数の黒人。
その、黒人たちの行動に違和感を感じる。
行動がおかしい。対応がおかしい。
黒人でありながら、行動がその他の周りの人間に近い。
そして、その理由が最後にわかる。
すごく気持ちが悪い。

結局、人種差別の発展形

結局この映画は、白人による黒人差別の発展形ではないだろうか。
黒人の身体を欲しながら、その黒人の中身を殺すわけで、いわゆる黒人を人としてみていない。
自分の欲求を満たすために、脳のみを移植する。それが、自分たちよりハイスペックな人種にである。
その発想そのものが、気持ち悪くて仕方ないのである。

鑑賞者は、色々な感想を持つと思うが、
ボクはどんな恐怖映画よりも、気持ちが悪かったというのが正直な感想である。

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