
映画「TENET テネット」を観て
9月30日「TENET テネット」という映画を観た。
原題は「Tenet」。2020年のアメリカ・イギリス合作映画で、クリストファー・ノーラン監督の作品だ。
キャストは、名もなき男役のジョン・デヴィッド・ワシントン、ニール役のロバート・パティンソン、キャサリン“キャット”・バートン役のエリザベス・デビッキなどである。
*****************************
あらすじは、
「その言葉の使い方次第で、未来が決まる」――主人公に課せられたミッションは、人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む〈時間のルール〉から脱出すること。 時間に隠された衝撃の秘密を解き明かし、第三次世界大戦を止めるのだ。 ミッションのキーワードは〈TENET(テネット)〉。 突然、国家を揺るがす巨大な任務に巻き込まれた名もなき男とその相棒は、任務を遂行する事が出来るのか!?
と、いった内容。
で、観終わっての感想。
内容を理解するのが難しい映画
未来から過去へと逆行するという、通常では考えられない時間の流れ。さらに、それらが交錯するの話であるために、鑑賞者側の時間感覚では、なかなか理解できないシーンが多い。なので、この映画を一度観ただけで理解できる人は、なかなかいないのではないだろうか。
ただ、それでもいいと思う。映画は2時間程度の話の中で完結すべきものであるから、理解できなくても良いのだ。よく、2回から3回観直せば理解できるような映画がある。でも、それでは映画ではない。一回観ただけで各々が感じるのが「映画」だと思うのだ。
でも、アクションは観ていてドキドキする
ストーリーの理解は厳しくても、アクションは観ていてドキドキした。アクションシーンだけ観ても、楽しい作品ではある。特に、オープニングのキエフでのテロシーン。一般客をも巻き込んだコンサートホール。どうなってしまうのだろう!?と思わせ、迫力満点である。そして、飛行機が滑走路を外れ建物に突っ込むシーンも凄かった。ヨットのシーンも楽しい。
時間の順行と逆行が交差する
時間の順行と逆行。この2つが交差する。その謎が解き明かされたとき、なるほど!と思う。そのような映画である。ボクが唯一分かったのは、船から飛び込んだ愛人はキャサリン自身であったこと。キャサリンは、飛び込んだ愛人に嫉妬していた。つまり、自分自身に嫉妬していたことになる。
分からなくていいかもしれない
とにかく、難しいのは確か。ただ、理解するために、この映画だけで3回も観るのはゴメンである。そんな時間があるならば、他の作品が観たい。
人生の中で映画を何本見ることができるか考えると、1作品にのめり込んでいる場合ではないとボクは思っている。