「雑木林の演奏会を終えて」 島田智行
~そらと、みどりと、おんがくと。~
今回初の試みであった2部制。
ブルースカイ王国のメンバー達とこのようなコロナな状況の中で開催するかどうかを迷い、最終的に2部制にし、密にならないように開催しようと決定いたしました。辞めてしまえば簡単なのですが、メンバーの中で誰も辞めましょうという言葉は出てきませんでした。
とても素敵なスピーカーを買ってしまったという理由もありますが、やはりあのなんとも形容しがたい演奏会の雰囲気や、空気感を今年も感じたいという想いが皆さん強かったのだと思います。
2部制にして心配していた参加者さん達の人数も丁度よいくらいの人数で、結局はのべ160名ほどの人数となりました。
ALPHAや千葉純平君の歌と演奏はもちろん今年も素晴らしかったのですが、今回私が最も心を打たれたのは、HAMUさんの絵画でした。中でも『土の中は豊かで素敵な世界なのだよ』というメッセージが込められたこちらの作品[土中のキセキ]は、現在土中環境の事で頭がいっぱいの私には衝撃的な作品でした。
こちらの作品は土の中が8割で、地上部の緑はほんの少し書かれているだけ。
地鎮祭で神主さんが唱える『大祓祝詞』と一緒で、土の中の環境を良くすることがその土地の空気や水を奇麗にしてくれるのだという先人の想いが伝わってくる作品でした。
今回の演奏会でも雑木林の中にはいたるところに素敵な絵が飾ってあり、どこでも子供たちが走り回り、そして歌と演奏が鳴り響く。
土も木々もすべてが喜んでいるような一日でした。