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紅茶と欲望とわたし。

「嗜好品」というものを人生に必要とするか否か。
自分は必要な人間である。

体調によりお酒をあまり飲めなくなったら、代わりに紅茶を飲み出した。基本的に凝り性でコレクター気質なので、今は20種類くらいのお茶を常備していないと気が済まない。さらに、お茶まわりの道具も欲しくなってしまった。

もともと日本酒にハマる前は紅茶マニアだったし、器コレクターでもあるので、ティーカップやマグカップはすでにたくさんある。

柴田雅章氏のポット
兵庫県丹波に工房を持つ、
スリップウェアの第一人者だ。
民藝の精神を今に伝える陶芸家。
趣のある線描や飴釉の輝きが見事!
同じく柴田雅章氏のカップいろいろ
河井寛次郎の甥にあたる河井久先生の作品
上は息子の喜一氏の作品
このピンク色に見える辰砂(しんしゃ)
という釉薬の色が本当に好き。
岡山の備前で出会った
延原勝志先生のマグカップ
中を覗くと紅葉が見える
青いのは「青備前」という珍しい焼き方
ウェッジウッドのワイルドストロベリー
ティーカップ4客、シュガーポット
ケーキ皿(大小数枚)、フルーツ皿
六角形の皿、大皿などたくさんある。
20代の頃から少しずつ集めた。
ピーターラビット!!
最近は使っていないけど、また使おう。
やっぱりかわいい🩷
最近はルピシアのハンディークーラーを使用。
撮影が難しかったので公式サイトより。
特に夏はこのままアイスティーを
冷蔵庫に冷やしておけるので便利!

とりあえず、紅茶を飲むのに使用できるポットやカップだけでもこれだけ持っている。
「断捨離したい」
「良いものを少しだけ持つ生活がしたい」
確かそう言っていたはずなのに、何も捨てないし、「良いものをたくさん持つ生活」をしてしまう私……。
そういえば、友達に「この年齢になったら、もう欲しいものなんてあんまりないね~」なんて話していたが、びっくりするほど欲にまみれている。
あの会話は何だったのか。
これだけあっても、まだ紅茶にまつわるものが何でもかんでも欲しくなるのだ。

先日は、1人用の茶こしつきマグカップが欲しくなり、ルピシアで購入。
ついでに「白桃烏龍 極品」まで買った。

飲んでみたかったんだよなー
「白桃烏龍 極品」
シリコンの茶こしと蓋付きカップ
茶こしは蓋に置ける
透明なので水色もわかりやすい

紅茶をおいしく淹れるためには、「蒸らし」も大切な工程だ。
茶葉でいれる時はもちろんティーバッグでも、蓋があるのとないのとでは味が変わるから、できればティーポットを使いたい。でも、ちょっと面倒な時もある。そんな時はこのマグカップが活躍する。
また、たっぷり飲みたい時や、夫も一緒に飲む時はポットを使うのだが、1人分を1日のうちに何種類も飲むとなると、蓋付きマグカップのほうが断然便利、というわけだ。

ちなみに、「茶こし」にも昔からこだわりがあり、実家でずっと使っていたものと同じ茶こしを買って使っている。
京都の老舗「金網つじ」さんのもので、職人が手作りしている。これはもう芸術だ。網が細かくてとてもきれいにお茶がこせる。
結婚する前から持っていて、30年近く使っている。年季が入っているので、夫はそんな良いものだとは思っていない。
「これいくらするか知ってる?」とこの間初めて聞いたら、そう聞くからには高いのかもしれないと思ったようで、しばらく考えた後、「……3000円とか?」と言った。
「一万円近くするよ」
と教えると、「えっ!!マジか!そんなするんや、これが……」と驚いていた。

家のは年季が入っていて良さが伝わらないので
公式サイトより拝借。
私はステンレスを使っているが、
実家では銅製を使っていた。

私が買った時は5000円くらいだった記憶があるのだが、値上がりしたのか記憶違いなのか、今は1万円近くする。
たかが「茶こし」。
たぶん100均でも買えると思う。
でも、逆に聞きたいのだ。「茶こしって、人生でいくつ必要ですか?」と。
1つあれば十分なはず。
だったら、一万円近く出しても高い買い物ではないのでは?と思ってしまう。たぶん死ぬまで使えるから。
お茶を淹れるたびに、この茶こしがあることで豊かな気持ちになれるのだ。
(興味がある方は、上のリンクからどうぞ)

今、お茶関連グッズで欲しいのは「蓋碗」。
これまで台湾のお茶を飲むことがなかったのだが、今年のルピシアのお茶福袋に台湾紅茶や台湾烏龍茶がたくさん入っていた。

これがおいしくて。
そうすると、やはり本格的な器が欲しくなる。
台湾茶は「蓋碗(がいわん)」を使うらしい。またこれが、青磁で素敵なものが多いのだ。

今欲しいのはこれ!
ルピシア公式サイトより

使い方は、上のとおり。
あー、欲しい!
しかし、今は病気の治療であまり働けないので、大学生のバイト程度しか収入がないから、贅沢をするのはちょっと気が引ける。自分の貯金を崩すことは平気なのだが、夫の目が気になるのだ。
夫の収入に頼るようになってから、ただでさえ自分のことを「この穀潰しが!」と思っている私。「働かざる者食わざるべし!」と自分で言いながら、台湾茶を飲みたいだけで「蓋碗」って……。ねぇ。

私は欲望の権化で、金遣いの荒さでは負けない人間だが、一応、夫の目を気にするくらいの繊細さはある。
ああ、紅茶沼は深い。蓋碗が欲しい。
こうなったら、5月の誕生日に夫に買ってもらおうかな、と密かに計画しているところだ。

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