締切に追われていたが、ようやく一段落。
世の中には、「締切のある仕事」と「締切のない仕事」がある。
自由気ままに作品創りをする天才アーティスト以外、ものづくりという仕事に関われば必ず締切がある。
私は25年以上、締切のある仕事をやってきた。この「常に追われている」という感覚が、精神的にあまり良くなくて、病を引き起こしてしまったのではないかと、そんなふうに時々思う。
それで、ここ数年はあまり仕事をつめすぎないよう、比較的ゆったりしたスケジュールを組んで動いている。
それなのに、この2~3週間、ずっと追われていた。気がつけば、noteの更新も2週間以上前で止まっている。
いろいろな媒体の原稿締切が重なってしまったのだが、それでもかなり余裕を持ってスケジュールを組んだつもりだったのに。
体調も先月までよりずっとよくなり、元気な日が増えていた。
ただ、季節は梅雨。どうも低気圧(それも急に変化する低気圧)に弱いようで、6年前の手術痕が原因なのか、お腹がシクシク痛む日が何日かあった。
「余裕を持っている」といっても、週に2~3日も腹痛と倦怠感で寝込めば、話は変わってくる。「余裕」なんてまったくなくなり、いつの間にか「ギリギリ」に。さらに思いがけずまとまらない原稿や、クライアントからの要望変更などがあれば、一気に予定は崩れていく。
結局、締切に間に合わせるために、夜中1時、3時まで原稿と向き合う日もあり(普段は体のことを考えて11時に寝るように心がけているのに!)、寝不足になれば翌日のパフォーマンスは下がり、また遅れていく……という悪循環に突入してしまった。
24日には今抱えている仕事が一段落する予定だったのに、なぜか睡眠不足のままで北海道へ……。昨日まで函館で取材だったのだ。仕事が終わらないまま旅立ってしまったので、ホテルでも車でも空港でもパソコンを開くはめに陥った。
さらに、そんな状態の時にかぎって(というか、そんな状態だったからか)、例の「お腹シクシク」もやって来て、痛みのためにホテルで眠れない夜を過ごし、ほとんど睡眠をとっていないまま、翌日は4時間半取材をした。
時々座らせてもらったが、本当にふらふらで、立っているのも辛かった。
なんとか終えて、昨日帰宅してからすぐに寝て、ゆっくり休んだら、今朝は回復していた。酵素風呂も行ったら、完全に元気になった。
それで今、noteを久しぶりに書いている。
noteを、仕事とは関係ない自分の文章を、ずっと書きたかった。
私は締切に追われている時、それができない。
noteを書くって、1~2時間のことだから、逆に気分転換になりそうなものだが、今はそれができない。
ライティングの仕事というのは、正解もなければゴールもないものだ。
でも、締切だけはある。
その締切に間に合うことを前提に、ギリギリまで推敲を重ね、自分で自分の文章を「良し」としなければならない。「良し」としたものを提出したら、もう自分の意志で変更はできない。(編集やクライアント、取材相手の修正はあっても)
だから、1~2時間あるなら、その分は推敲にあてたいのだ。少しでもブラッシュアップして「良し」の精度を上げたいのだ。
以前は、もっとスケジュールに余裕がなかったのに、気分転換に自分の文章を書くということができていた。でも今は、いつ体調が悪くなるかわからないという恐怖と、睡眠を削るという無理をしたくないというおもいがあるので、元気なうちに推敲を重ねたいと思ってしまう。
やっぱり、いつだって、1文字の後悔もないようにしたいから。
それは、私の文章の向こうに、「書かれる人(取材対象者)」がいるからだ。
クライアントでも読者でもない。「書かれる人」が、「こんな素敵な記事にしてくださってありがとうございます!」と、そう言ってくれることだけを目指して、いつも記事を書く。
そのためには、noteを書くくらいは我慢しないといけなかった。
さて、昨日までの出張で、本当に仕事は一段落。やった~♪
毎年のことだが、7月・8月は私が一番暇になる時期。
そこで、今日からできるだけ毎日noteを書こうと思う。
「人の想い」をカタチにすることばかりしていて、「自分の想い」をカタチにすることをしないと、感性が弱っていく気がするから。
ああ、書きたいことが山積みで、今はワクワクが止まらない。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?