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ライターとして生きていく

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1996年よりフリーランスのライターとして活動しています。日々の仕事の中で感じたことや学んだことなどの記事をまとめています。ライター初心者の方にとって、何か参考になれば幸いです。
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#インタビュー

取材ライターとして幸せを感じるとき

取材ライターになって27年。これまで本当にたくさんの人の話を聞き、その生き様を垣間見させていただいた。 いつも取材が終わるたびに思うのだ。 私はなんてラッキーなんだ! 私はなんてラッキーな仕事をしているんだ! もし取材ライターじゃなかったら、こんなに多くの人の考えを、生き方を、想いを、「聞くこと」すらできなかったはずだ。それなのに、私はさらにそれを「書くこと」までできる! ああ、幸せな人生だなぁと、いつもいつも噛みしめて、そうやって生きてきた。大げさでなく。 そのうえ、私は

10年後、どうなっていたいですか?

日本酒関連のお仕事(ライターや講師など)をされているお友達から、 「市民参加型インターネットラジオで30分番組を持っているんですが、ゲストとして出演してくれませんか?」 というオファーがあった。 あまり表に出ることや話すことが得意でないので、最初は辞退しようとしたが、結果的には出演させていただいた。先週、その収録だった。 今は何でも個人で発信できる時代。 文章はもちろん、写真も絵も動画もアートも、そしておしゃべりも。何なら新しいビジネスだって自ら発信して資金を集めてしまう

その仕事を続けられる理由は何ですか?

気がつけば、随分たくさんの人を取材してきた。 今月に入ってからも、すでに名古屋、神奈川、佐賀と出張取材に行き、メーカーや酒蔵、飲食店の社長さんたちに話を聞いた。 今月取材した人たちはなぜかみんな「おしゃべり」で、毎回インタビューに3時間以上かかった。これを一体どうやって記事にまとめたらよいものやらと、今は頭を抱えている。 長時間話を聞いた人のことは年月が経っても記憶に残るが、短い取材でも深く印象に残っている人もいる。 今でもよく思い出すのは、20年以上前、関東一円にチェー