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わたしの好きな”言葉”

世界は、言葉によって成り立っている。

人を勇気づけるのも、人を傷つけるのも、言葉なのです。

更には、この世界に存在しているもの、発見されているものには全て名前があります。
そう、物すらも言葉によって認知され、この世界に輪郭を引いてくれるのです。

というわけで今回は、わたしの好きな言葉を紹介します。

どうかこの記事が、あなたを勇気づけられるものになりますように。。。

では。



・1つ目

付点8分ディレイ

あ、今回こんな感じです。

別に人生のモットーとか、感銘を受けた言葉とかではないです。
ただ語感が好きだったり、かっちょかっちょと思ったりしている言葉を紹介します。

その1つ目がこの”付点8分ディレイ”
楽器をやっていない人からしたら一体何のことやら、、、という言葉になります。

まぁかくいう俺もこれの意味はよくわかってないんですけどね。

この言葉はギターのエフェクトの際に用いられます。
ディレイの残響を付点8分のリズムになるように設定するという意味のこの言葉。ギターはやってるけど楽譜が読めないので正直付点8分が何なのかわからんです。

この技法は、神様、僕は気づいてしまったの「CQCQ」のイントロに使われています。
イントロを聞くと、ギターぴろぴろ鳴ってんなぁと思われるかもしれませんが、実際には聞こえている音の半分くらいしか弾いていないので弾いてて楽しい、聞いてて楽しい曲になっています。


・2つ目

存在、整理

2つ目と言いながら、2つ言葉を上げているのですが、ここで2つを上げたのにはきちんと理由があります。

それは、漢字を無限に書いていられるという共通点があるからです。
要するに書きやすさです。それだけです。

これらの文字に出会ったのは、小学生だったでしょうか。
テスト前や習いたての頃、とにかく漢字練習帳にたくさん漢字を書いて覚えるということをさせられていた際に、これらの漢字はとても書きやすかったということを覚えています。

整理の”整”の字のバランスの良さと、崩してもそれっぽく見える感覚。同様に存在という漢字は特に”存”の子の部分が好きです。

”子”の字。いつまでも書いていられるんですよねぇ。
同じ感覚で”学ぶ”という字も好きです。


・3つ目

ギレルモ・デル・トロ

この人

メキシコの映画製作者です。(wikiより)

この人は、名前の響きが好きすぎます。

映画を沢山見ようと決心した大学2年生の冬。

初心者なりに映画監督やキャストの名前などにも意識しようとスタッフロールなり映画情報を眺めていました。

そのときに目に入った”ギレルモ・デル・トロ”という名前。
かっっちょよっっ!!!

その名前に一目惚れしました。

『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』や『スケアリーストーリーズ』など、クリーチャーのデザインが奇抜という印象があります。

その名前の響きと、彼の持つ世界観が好きです。


・4つ目

対々和(トイトイホー)

2024年、麻雀を始めました。

麻雀で勝つためには、3、3、3、3、2枚の牌の特定の組み合わせによってできる役(デッキのようなもの)をそろえる必要があり、そろえられる確率が低い役ほど点数が高いという仕組みになっています。

麻雀で有名な役といえば、最高得点の役満と呼ばれる国士無双(コクシムソウ)や、成立難易度の高さから、上がったら運を使い果たして死ぬと言われている九蓮宝燈(チューレンポウトウ)等が挙げられるのではないでしょうか。

そんな様々な役の中でも私が一番好きなのがこの対々和(トイトイホー)という役になります。

この役は鳴いてもつくれるため特別難しいというわけではなく、私も何度かこれで上がったことがあります。どんな役かは、各々調べてください。

この役が好きな理由も、その音の響きにあります。

トイトイホー。

どこか間抜けな雰囲気がある可愛い響き。
ただそれだけ。

しかし残念なことにこの役は(トイトイ)と省略されて呼ばれることが多いのです。

私が好きなのは特に最後の(ホー)の部分
なんかマリオに出てくるヘイホーみたいでいいじゃないですか。

物の名前は大事にしたいものですねぇ。


・5つ目

清澄白河

駅の名前ですね。清澄白河。
地名なんですか?それは知りません。

これは名前の響きはもちろん、その漢字の美しさにも惹かれています。

ただ駅の名前にしたとき、清澄白河”駅”になってしまうと、この美しさが半減するんですよね。

清い、澄む、白い、河
それほど美しい川がこのあたりにあったのでしょうか。清くて澄んでいるとか、、、、

こんな高貴な名前であるにも関わらず、音の響きも良い。まさに水色の線が一直線に駆け抜けていくような感覚とでも言いましょうか。
一切の飛沫をあげず、さぁっと耳に、心に届く感じというか、、、

とにかく透き通っている感覚が目からも漢字からも耳からも伝わる。
この言葉に触れるだけで何かが浄化されるような気分になります。

それにしても清澄白河って、名前のプレッシャー半端なさそうだなあ。


・6つ目

臓器提供意思表示カード

最近自動車の免許更新に行ってきました。ペーパードライバーです。

新しい免許が渡されてふと裏を見たら、もちろんそこにあるわけです。
臓器提供意思表示カードが。

これも響きですね。
この言葉は名詞の羅列がとてもリズミカルで、ここで切ってくださいと言わんばかりの語感をしています。
臓器/提供/意思/表示/カード

このような名詞の羅列のみで構成されている言葉、好きなんですよねぇ。

覚えなきゃいけないことの全てがこれくらい語呂がよかったら良いのに、、、なんて思いながら多分見せることはないであろう新しい免許証を眺めていました。


世界の美しさを知れ

今回は、私が好きな言葉について紹介しました。

いずれの言葉(単語)も全てジャンルが別々で、私が経験をしていなかったら出会うことのなかった言葉たちになっています。

美しい言葉、素敵な言葉は、世界中のありとあらゆる場所に存在しています。
存在していなくても、作ることができます。

あなたの認知する美しい世界とは、美しい言葉で構成された世界でもあるのではないでしょうか。

それを見つけ出し、すくい上げるのは、あなたがたひとりひとりなのです。

どうかこの世界が、美しい言葉で出来上がっていることに気づきますように。

そんな祈りを込めて、この記事を終わりにします。

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