【概説】パックラフトでできること!
パックラフトって何ができるの?
「👀!パックラフトっていろんな遊び方ができるっぽいな!」
そうなんです!遊び方は色々!
でも、パドルスポーツになじみのない人には、色々って言われても、ちょっとピンとこないかも。
そこで今回は…、パックラフトでできること!
の概要をフィールド別に解説してみたいと思います。
(先に言い訳しておくと、ここに書いてあることがすべてではありません!)
①川のパックラフティング
一言でいえばすべて広義の「川下り」。
でも、それではざっくりしすぎなので、よく使われる分類で分けています。
■ツーリング 「川旅!」
「川下り」という言葉でイメージするものに最も近いでしょうか。
最近は「川旅」という言葉もよく聞くようになりました。
ツーリングは、ある程度の距離を舟で移動する川下り。
「川旅」に象徴されるように、水の流れやそれを取り巻く流域の自然、時には文化と一体になって旅をする。
冒険性や技術的な難度よりも、そうした趣を求めたスタイルです。
ちなみに、パックラフトの場合、移動の能力がさほど高くないので、ツーリングと言いつつ、距離自体はあまり重視しない場合も多いです。
サクッと手軽な日帰りから、キャンプをしながらの本格川旅まで、下る川や季節の選択も含め、多くの楽しみ方があります。
技術的な難度の低い計画も立てやすいので、初心者にもおすすめ!
ただし、川の環境・リスクはその日その時の水量で大きく変化するので、下調べはしっかりとしておきたいです。
(川下りのリスクについてはまた別記事で…)
■ダウンリバー 「荒波を越えろ!」
ツーリングと並び、代表的な「川下り」の楽しみ方。
パックラフトに関するSNSの投稿では、こちらの方がよく見る気がします。
ダウンリバーは、荒波に揉まれる非日常な冒険的川下り!
アドレナリンどばどばの興奮がクセになる!
大きな波や複雑な流れを越えたり、頭から水しぶきを被ったり…まさにリアル・スプラッシュマウンテン!
体いっぱいで川を感じる、最高の楽しみ方と言えると思います。
ただし、相応のリスクはつきものなので、技術的・組織的な充実が求められます。
初めは、ガイド付きのツアーや講習の参加、また経験者の同伴が望ましいでしょう。
本格的にダウンリバーする場合は、転覆して流されることは前提と考え、流れの中で自力での再乗艇(転覆から舟上に戻る)は最低限のエチケットと心得て、事前に練習・習得しておくべきでしょう。
コアな遊び方としては、携行性を活かし、アプローチが大変な川にパックラフトを背負っていくという楽しみ方もあります!
開拓系川下りとでも呼べばよいでしょうか。
それなりの準備が必要ですが、達成感のある遊び方です。
■水上さんぽ 「パックラフトは自由だ!」
水上散歩、散策、探検…決まった呼び方はないと思います。
パックラフトの携行性を活かした、いわゆる「川下り」とは言わないような、もっともっと気軽なスタイル。
(個人的に、一押しな遊び方として提案したい!)
自転車の世界でいう、ポタリングに近いイメージかもしれません。
舟を浮かべてウロウロしてみると、身近な場所にも、水の上からしか見えない、思わぬ景色との出会いがあるでしょう。
例えば、お花見や紅葉など、季節を意識するのがおススメです。
また、舟でしか行けない場所へのアプローチという部分に着目し、ほぼそのためだけ使うという活用法も面白いです。
ヒョイっと中州や対岸の川原にアプローチして、焚き火やハンモック、読書にコーヒータイムなど、川風に吹かれながら好きに時間を過ごすのも一興と思います。
本質は楽しい時間を過ごすこと。
パックラフトが活動の中心である必要はないのです。
リスクも小さく設定しやすく、親子の遊びにも超おすすめ!
②湖・海のパックラフティング
■湖畔・海岸アプローチ 「目指せ俺たちのビーチ!」
湖畔や海岸では、岩場を一つ越えただけで、なかなか歩いてはいけない場所が広がっていたりします。
というわけで、地形の先にまだ見ぬビーチが待っている!
上述の水上さんぽと同様、舟でしか行けない場所へのアプローチは湖や海でもとても有効です。
地形に阻まれたビーチにアプローチして、泳いだり、のんびりしたり、釣りや磯遊びをしたり。
そこをベースに、舟で周辺散策をするのも楽しいです。
ただし、パックラフトは風の影響を受けやすく(特に向かい風だと大変)、規模の大きなフィールドでは、水上さんぽほどお気楽ではありません。
海では、気象や海況など、気にするべきことは比較的多いです。
■海のツーリング 「大自然に包まれる!」
本来、パックラフト向きではない長距離移動も、計画、気象などの条件、体力次第では可能です。
(シーカヤックの半分のスピードも出ないのが現実)
海のいいところは、圧倒的な解放感!
でも、パックラフトなら、シーカヤックの様に長距離の目標を設定するより、現実的な距離で面白い場所を探し、そこでの時間を楽しむ方が向いていると思います。
遠乗りする場合は、風や潮流によって、行きはよいよい帰りは怖い、という状況に陥る可能性を頭に入れて、計画立案、状況判断が求められます。
個人的なチャレンジではありますが、セーリング(風を利用する)には可能性を感じ、試行錯誤しています。
本格的なヨットより気楽で、シーカヤックよりスピードが速くなることを目標にしています!
③その他のパックラフティング!
■パックラフト+〇〇 「実は王道!」
パックラフトを組み込んだマルチアクティビティー!
”パック”ラフトという名の通り、
舟を背中に背負い、複数の移動手段の中の一つとして活用するというスタイル。
フィールド別だと分類しにくいなぁ・・・ということで、王道にもかかわらず、最後のその他になってしまいました(笑)
パックラフトが生まれたのは、大陸の広大な荒野を踏破する、壮大な冒険旅行のためでした。
何日もかけ、徒歩や自転車でたどり着いた先に横たわる大河…
そんな場所を突破、また道として利用するため、背中にパックして携行しやすい舟として、必然性のもとに生まれたのでした。
つまり、パックラフトをパックするマルチアクティビティーは、まさにルーツの流れを汲む王道スタイルなのです。
しかし、大陸の広大な荒野って……島国日本ではどうなの??
あまり知られていませんが、日本のフィールドでも、登山や、ハイキング、自転車などと組み合わせ、様々なチャレンジが行われてきました!
たとえば、山系の雑誌や、最近では『初めてのパックラフト』(山と渓谷社)にも、そうした達人たちが投稿、紹介されています。
なかなか骨太で簡単には真似できないような事例もありますが(笑)
このような先見的なパックラフトユーザーは、早くからその携行性に可能性を見出し、その人の得意分野と組み合わせることで、地図上にこれまでにない固有のラインの引いてきました。
創造的で自分らしい楽しみ方を深める
達人たちの活動に垣間見えるこうした思想こそが、実はあらゆるスタイルのパックラフティングを楽しむ秘訣のように感じます。
〇終わりに
まとまりのない話になり、最後は少し脱線もしてしまいましたが(笑)
ざっと一通り、パックラフトでできることを解説してみました。
(矛盾したところもあるかもしれないけど…)
まずは体験してみよう!
とっつきやすいものから、慣れや技術の習得、組織を必要とするものまで、色々な楽しみ方があったと思います。
もちろんここで紹介した以外にも、アイデア次第で楽しい使い方はまだまだあると思います。
面白そう!と思えるような遊び方はあったでしょうか?
え?あった?
じゃあ、まずは試しにやってみましょう!
ひとまず、手ぶらでいける体験やツアーに参加してみるのがおススメです!
そして少しやってみて、こんなことがしてみたい、というイメージが湧いてきたら、それに合わせた道具をそろえるのがよいと思います。
さあ、あなたも、まだ見ぬ景色に旅立ちましょう!
新たなパックラフターの誕生を楽しみにしています!
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それでは、楽しいパックラフティングを👍👍👍
※本稿では、各アクティビティーについて、定義のような書きぶりがでてきますが、明確な線引きがあるわけではないので、あくまで参考程度とご理解ください。
また、安全には十分配慮し、まずは講習や経験者のレクチャーを受けて遊びましょう。