ひなちゃんの四方山話「卒業」
ひなちゃん:
ひなちゃんです。昨日あたりからすっかり気温が下がり秋らしく?なりましたね。お風呂から出て
(どれ、パジャマでも着ますかね!)
とパジャマに腕を通すと長袖に代わっていることに気づきました。
先週末、ママの方のばあばが来て、ママと一緒に私の箪笥をごそごそ探ってて、
(あれ?何やってるのかな?ひなちゃんのなんだけど?)
と思いつつ、ちょくちょく覗きに行ってたのですがあれ、衣替えってやつだったんですね。
私が生まれたのも秋でした。あの時は、首が座ってなくて頭はがくがくするし、ただ抱っこされるかミルク飲むか、眠るかしているだけでした。
しかし、2年も経てばやっぱり人も変わるってものです。今や歩いて保育園にも行けますし、フォークやスプーンを使い自分でご飯も食べられます。最近では
「お外行く。靴下、なーい」
なんて自分で言えるようにもなりました。
泣くだけじゃなくてしゃべって伝えられるようになると体力的にも気分的にも楽になりますね。自分で言えることが楽しくて、保育園の友達のしゃべってることや、ママやパパが使っている言葉を積極的に真似して覚えようとしています。聞いたことを実際に自分も話してみるという、アウトプット学習の一環です。
そういえば、これまで「ひなちゃんの四方山話?」なんてそれらしいタイトルを付けてママが勝手に私になり切って、いろいろ書いていたようですね。あれもね、もう
(うーわ、当たってるわー)
ってこともありましたが
(いや、全然違うしな!)
って言いたくなることもあったので、これからは自分のことは自分で言おうと思い始めた今日この頃です。
母:
やたらと熱くて長かった夏にも終わりの兆しが見え始めましたね。
実家から来てくれた母に手伝ってもらって、一気にひなちゃんの夏服を冬服に入れ替えました。やはりサイズアウトした服や、夏服の染みの付き具合の確認や、冬服のコーディネートといった作業には見えている人の目を借りたいので母の来訪は助かりました。
ひなちゃんも
(なんだなんだ?)
と言わんばかりにいそいそと箪笥の前にやって来て、引き出しをのぞき込んだり、私が持っていたTシャツを強奪していったりと、興味津々な様子でした。
たった2年で身長は2倍近くになり、体重は4倍になりました。最近では2語文がたくさん出てくるようにもなりましたね。
衣替えの後、ばあばがソファーでうたた寝をしていると、ひなちゃんが寝室にいた私のそばに来て
「ばあば、ねんね」
と教えてくれました。私は、赤ちゃんからまた一つ段階が大きく上がった瞬間の様に感じられました。
見ている状況を理解し、自分が知っている言葉を組み合わせ、表現することで人に伝えるという作業をスムーズにできるようになったことを確信したからです。
喃語から始まって徐々に言葉を獲得していく過程をこうして間近に見ていられるというのも、子育ての醍醐味の一つなのかもしれませんね。
これまでひなちゃんの様子から
(こう思っているんじゃないか?こんな気分なんじゃないかな。)
と勝手に想像を膨らませ、(たまにそうであってほしいという願望も含めながら)「ひなちゃんの四方山話」として幾つかひなちゃんの成長の記録を残してきましたがそれも卒業ですね。
これから、ひなちゃんには自分の思ったことや考えたこと、感じたことを自分自身で言葉にして伝えていってもらえると嬉しいです。
口は禍のもととあるように、言葉は自分自身や伝える相手を攻撃する毒にもなりますが、人の心を救う最高の特効薬にもなります。私も不用意な発言を反省することが多々あり、あまりえらそうなことはいえないのですが、自分の「言葉」を大切にそして丁寧に使って欲しいというのが私の願いです。
「ひなちゃん豊かな言葉の世界にようこそ!!!」