ウイスキーって美味しいね
兄二人と夕飯を食べに行った。
最初、兄から5,000円で飲み放題付の鉄板焼きを提案されました。
きっと今のご時世であれば、夜の外食としては安い方かと思います。
兄二人と私の経済格差は相当なもので、この年齢で5,000円を惜しむ私にきっと呆れた事でしょう…
しかし、私は基本的に昼は1,000円、夜は3,000円以下と決めている。
兄弟という事もあり遠慮なく「もうちょっと安い所、3,000円位がいいな」と返信をした。
暫くして、次に提案されたのは3,000円の飲み放題付の居酒屋だった。
このお店は、学生の集まる居酒屋風であり、おそらくゆっくりと話をするには向いていない感じだったので「ここは、俺に任せろ!」と返信して新たなお店を探す事にした。
そして私は、天王寺にある焼肉屋さんをチョイスした。
ここは、ホットペッパー経由で予約すると一人1,000円がポイントとしてバックされます。
つまり、予算は3,000円でも、4,000円迄の注文が可能である。
長兄から「この店、3,000円の予算でいける?」と連絡があったが「大丈夫!」と自信満々で返信をした。
私には、ポイントバックの秘策があるのだ!
いくら何でも、中年3人組がそんな食べる事はないだろうと、たかをくくっていた。
焼肉屋にて
まず8時に私と次兄の2人が焼肉屋に集合した。
まずキャベツとキムチ盛り合わせ、ソーセージを食べながら長兄を待った。
30分遅れで長兄がやってきたので、もう一度乾杯をして日頃の他愛もない話を延々とした。
みんな異なるステージで、様々な悩みを抱えているんだな…
焼肉盛り合わせ、白ご飯に冷麺を追加注文、兄二人のお酒も結構すすみ、時間制だった事もあり2時間後にお会計になった。
すると…合計で17,000円くらいになってしまった。
最初の提案のお店にしていれば15,000円ですんだのに…
完全に私が、中年の食欲を侮っていた。
しかし、兄は「ブルクロは4,000円でいいよ」といって、残りは兄二人が支払ってくれた。
いつまでたっても、兄からすれば私は※ごまめだ…
※関西地方の方言で「半人前」
いつもの如く「え、いいんですか?」と言いながら、遠慮なく甘えさせてもらった。
バーに行く
焼肉屋を後にして、駅まで歩く道中に「もう一軒行こうか?」と兄が言ったので「行こう、行こう」と3人でバーを探した。
基本的に私はアルコールを滅多に飲まないのだが、バーの醸し出す大人っぽい雰囲気は嫌いじゃない。
長兄行きつけの地下にある1件目のバーは、残念ながらラストオーダーが終わっていた。
続けて2件目のバーに向かう。
こちらは、終電間近まで開いていたので無事に店内に案内された。
2人の兄は、お酒が大好きなので、どうやら以前にも来た事があるお店の様だ。
薄暗い店内で、メニューを見ながら何を飲もうか思案した。
私は最初から最も安いものを注文するつもりだった。
メニューのビールは、最安で800円。
一方、ウイスキーは、最安で700円。
どちらかと言うと馴染みのあるビールを選びたかったが、100円でも安い方がいいので長兄と同じウイスキー700円にした。
長兄が「ロックで」とかっこよく言ったので「私も同じものを」と注文。
次兄は探求心が旺盛なグルマン君なので、聞いた事がない名前のウイスキーかバーボンと、おつまみにチョコとおかき、レーズンバターを注文した。
こうして並んだ、お酒とおつまみたち。
何の気なしに、目の前にあった小さなパンに乗ったレーズンバターをかじってウイスキーを流し込んだ…
美味い!
私は思わず「この味の濃いバターがウイスキーで溶ける瞬間がめっちゃ美味しいなぁ」と言った。
次兄は嬉しそうに「そうやろ~」と返してきた。
さらに「たけのこの里のクッキー部分にウイスキーを浸して食べたら美味しいで~」と言った。
私は想像しただけで「それは、美味しそうやなぁ…」と言った。
その後も様々なこれからの話をした。
帰り道
バーを出て、長兄は「じゃあ!」と言って自宅へ帰った。
私と次兄は「お母さん所に泊まりに行こうか?」と言って母が一人で住むマンションへと行く事に。
二人で「突然行ったら喜ぶかな…」と話しながらマンションへ向かった。
終電の環状線に乗り込んで、母の住むマンションの最寄り駅で下車する。
念のために電話をするが、呼び出し音が鳴り続けるだけで母は一向に電話に出ない。
「倒れてたらどうしよう?」と言いながら、マンションの前に到着した。
合鍵でマンションの扉を開けると、母は既にベッドで眠っていた。
しかし「泊まりに来たで~」と言いながら奥に入っていった。
めちゃくちゃ迷惑な息子2人だ…
酔って良い気分になっている次兄は「僕らが泊まりに来て嬉しい?」と恩着せがましく母に問いかけていた。
3人で話しながら、布団を二組敷いて、我々は横になった。
昔はよくこうして、お互いの部屋を行き来して、布団を敷いてどっちが遅くまで起きてられるか対決をした。
「起きてる?」と聞いて、返事がないと負けだ。
子供の頃は、絶対に私が先に寝てしまっていた…
しかし今では、夜あまり眠れなくなった私が絶対に勝つ。
兄は、布団に入ったとたん、大いびきをかいて寝てしまった。
翌朝
朝起きると兄は「朝ご飯食べに行こうか」と言った。
そのまま大阪城公園を散歩して、公園にあるパン屋さんでモーニングセットを食べた。
とても美味しかった、そして楽しかった。
また、この一連の流れをやりたいな…
ホットペッパーの3,000ポイントは期限があるので、次の飲み会を開催する良いきっかけになる。
やっぱり兄弟って最高だ。
おわり
※画像はokanokuraさんにお借りしました。