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きもの虫干し小説 ナンバー1
こんにちは~。青野です。
昨日は、着物の虫干しの重要性を語りました。
京極夏彦先生の
百鬼夜行 陰
を読んでいたのですが、小袖の手がまさに、虫干しの描写がありまして、さすがです。
その日は虫干しでもしていたらしい。
繍花。水紋。友禅。沢山の着物の吊り下げられた、綺麗な柄と色の、洪水のような部屋で、加菜子はひとり寝そべって遊んでいたのだと云う。
みすぼらしい狭い座敷に、その着物共は全然似つかわしくなかった。
何処かしらか侵入してきた微風が爽爽と模様を揺らして、独特の香りがすん、と鼻を掠めた、加菜子がふと顔を上げると、衣桁に掛けられた萩の模様の小袖から、
すう、と女の手が出た。
まあなんと、情緒のある描写です。
これも、着物という衣服だからいいのですね。とても絵になる。
これが、〇ニクロのTシャツ、無〇のロングTシャツワンピが2トリのプラケースに入っていて、、。ってお話は、何の怪異も起きないわけです。
我が家は、和ダンスは引っ越しを機に捨てました。そして、めちゃめちゃ高級なお着物は持っていないため、怪異は起こせないのです。
皆が皆この本を読んでいるとは思えないが、ネットの中では中古着物が祟ることを信じているかたもいらっしゃる。
例えば、祖母の着物を処分しようとしたら、頭が痛くなって吐き気がした。とか。まあ、目に見えない世界を信じる信じないは、自由なのでぜんぜん祟りでも、なんでも良いのですが
それは、防虫剤のせいじゃないのかい?
と私は思うわけです。うちの母も、たんすに○○みたいな防虫剤を、なんだかいっぱい入れて保管していました。昔は樟脳だったようですが。
防虫剤は、入れても適量。むしろ湿気を飛ばすほうが重要です。
防虫剤を入れているから、安心とばかりに、虫干しを怠っているのが問題なんですよね。
今も昔も買い物依存症の女性はいたんだな~。と思うのですが、高価格なお着物を買って、1度も袖を通さずに箪笥のなかで、死蔵していると思うと、ちょっと悲しいですね。私を着てくれなかったわね~。と仮に着物が思ったとしても、次の持ち主には、着てくれてありがとう。って思うのではないのかな?持ち主は、買った着物を忘れて、死蔵しているのだから、着物に思いなんてこもらないのでは?
結論、リサイクル着物は化学物質過敏症でなければ、どんどん着てあげて~。
私が実際にであった着物女子たちは、リサイクル着物を上手に買って、素敵に着こなしていました。祟りだの、呪いだのを気にして、新品しか着ません。と言う方は、ただの1人もいません。
安心してください!
祟りなんて嘘さ♪
お化けなんて嘘さ♪
それでも、リサイクル着物は、絶対に嫌~!
と、言う方は、どんどん新しい反物を買って、お仕立てしてくださいませ。