就労支援A型で働いた話
私は鬱(神経症)を持っていて、実家で7年程治療中です。最初の社会復帰は主治医との相談で就労支援A型を勧めていただきました。
今、思うと時期早々だった思います。ハローワークから繋いでいただきましたが
事業所の実態が分からず、最初は不安が強かったですが熱心で気さくな事業者ともお話ししながら作業所の見学などしました。
ある事業所の業務内容に過去に取り組んだ事のあるジャンルでレザークラフトの制作がありました。興味があったのでやってみようという気持ちだけで、面接しました。
そこでネックだったのが、就労支援で定められた9:00-17:00のフルタイムと変わらない勤務時間でした。
そこがネックになった理由は、朝起きて食事をして節約、健康のため、弁当をして外出する準備をする事がまず大変だったこと。
引きこもりがちで自宅での生活も疎かになっていたのに、そりゃ、気力や集中力も続かず、17:00までに早退する日もありました。
作業所の方の指導などを耳して、受け取り方の問題で心情的に閉鎖的な気持ちになりました。病気について理解があるのと、しんどさを共感してもらえるかは、別のベクトルだと感じ、報われない気持ちで前向きになれませんでした。
まだまだ社会復帰は難しかったです。
そこからしばらくして、朝起きることが困難になり、退職することにしました。
今思うと定められたガイドラインで
まず朝起きて、夕方まで働く(外出時間、活動時間の体力つけや、認知改善療法)ということが回復までの階段的ステップになることを重視した就労支援の制度ではあったと思います。
業務のノルマはなく、今日何が出来たかや、健康チェックの報告シートの提出がありました。
というわけで、制度の利用は難しく感じられたのが現実だったので、今では、変わらず実家暮らしで短時間のパートタイムやよくしてくれる知り合いの方のお手伝いをしたりして、少しだけ自由なお金と交友関係にも恵まれ、以前より安心して生活出来るようになりました。食事や洗濯、掃除も出来るようになり、心理的な安心がどれほどパフォーマンスを上げる事に繋がるか実感しました。
高齢の母との実家暮らしの中で、ひとり外出したり、友達とカフェに行ったり、そういう普通の交流でリフレッシュや安心感を感じれるようになって随分良くなったな〜と実感してます。
主治医との相談で親元を離れて、早く働いて自立したいという気持ちが強かったので就労支援を勧めていただきましたが、
それを機に自分のしんどさの種になるのは何なのか、苦手な事は何なのか、無理をするってどういう事なのか。
逆に向いている仕事、働く場所の空間の居心地の良さ、一緒に働く人の相性など、良い意味でいいセンスを働かせてそれが感じられるようになったと最近、思います。
今日はここまでです。
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