和歌山旅・紀三井寺編
まえがき
前回の奈良県に続いて、今回はその奈良県の南に位置する和歌山県の旅のお話。出かける前に何のトラブルもなく気分よく車を走らせるが、愛知県の南の方の東名阪道で分岐を誤って出口を下りてしまうミスをやらかした。それは入口から入り直せば済むことで大した問題ではなかったが、そもそも事前のルートファインディングが間違っていて、通行料金の割引を想定したにもかかわらず、割引の恩恵に授からず、かなり”高価”なルートを選んでしまった。計画時にGoogleマップで走行経路を決めたのだが、最初から名神高速を選んだカーナビの指示に従っていれば良かったのかもしれない。
さあて、利用金額が楽しみだ(強がってみる)。
道の駅「御所の郷」で仮眠
三重県の伊賀上野付近から降り出した雨は降り止まない。仮眠地の京奈和自動車道御所南PAに隣接する道の駅「御所の郷」に到着したのは23時過ぎ。夕食も済ませているために文字通りの仮眠をとる。翌朝になっても雨降り止まず、この日計画をしていた金剛山登山は取り止めた。そのため、明後日に訪れる計画だった和歌山市の紀三井寺と紀州東照宮の参拝を実行することにした。
紀三井寺
紀三井寺山上駐車場は紀勢本線を越えて参道を左に曲がった狭い路地の先に料金所があった。駐車料金と拝観料合わせて1,100円を支払い車を進めるが、この先は離合困難な急坂のため信号機による交互通行となっている。軽自動車で良かったと思うが、この急坂をオートマチックのLモードでようやく登り切った。トイレもあるこじんまりとした駐車場である。料金所の手前に参拝者駐車場(駐車料金のみで2時間300円らしい)があったようだが、全く気付かなかった。
山上駐車場から境内へは目の前にあるエレベーターを利用した。本堂まで普通に歩ける距離(高低差)だが、利用できるものは利用させていただいた。この山上駐車場のトイレ付近のソメイヨシノ、蕾が膨らんで今にも咲きそうな気配。調べてみると早咲きのソメイヨシノとのこと。
傘が無くても支障がないほどの小雨が降る中、境内をサクサクと見て歩く。本堂と御朱印は後回しにして上から順番に。
三社檀現。権壇は権現と同じ意味らしく、右から金剛蔵王権現、熊野三社権現、白山妙理権現を祀っている。ひとつ屋根の下に三つの神様を祀ってあるのは珍しいそうだ。我が家の神棚も似たようなものと思うが。
あまり見ることがない、平らな石を積み上げた石垣。遠目では板状節理かと思えるほどだが、結晶岩片で出来ているという。そもそも和歌山市の地盤は結晶岩片だそうで、このような石垣や石は市内各所で見られるという。後で訪問する紀州東照宮のユルイ坂に敷かれた石も結晶岩片だ。
安置されているのは煌びやかな黄金色の巨大な十一面千手観音菩薩立像。撮影はしたが仏殿内部は納骨壇ということもあり掲載は控えたい。
眺望の紀三井寺
仏殿の外、建物の左手に回ると目の前に和歌の浦が広がる。ここからの展望は秀悦である。生憎の天気だが、十分に遠望が楽しめた。
1994年に開催された世界リゾート博に合わせて当時の松下興産によって開発された人工島。流行のタワーマンションがそそり立つ景色は南洋のリゾート地を思わせる。
本堂に戻ってお詣りし、御朱印を頂いた。
次は紀州東照宮に参ります。
旅行日:2024年2月23日