0443 紙面越しにひっぱたきたくなった人
いえ、某参謀をちょっとばかりひっぱたきたくなったもので。
火野葦平の密林と兵隊を読み終えたのだった。
正直日本の軍隊は、日本のなだけあって、今もそこかしこにある。
こういう上司、こういう会社、社員たち。
軍隊の分かりやすいところは、失敗が犠牲として、可視化されるところだろう。敵が何したって、武器も食料も潤沢なままとかも、分かりやすい。
会社なら、何のかんのと理由をつけて、正しいままでいられることもある。特に官僚…げほげほ。
この中に一人の参謀が出てくる。
とある作戦を命じるのだが、その作戦の結果、当たり前だがたくさんの兵隊が死ぬ。
死んでいく姿が、火野葦平の恐ろしさで、生半可ではない。
自死とか、撃たれた飛んだなんてまだよい。
底なし沼にはまり、沈んでいく描写を風呂につかりながら読んでいて鳥肌が立った。
そういう作戦だったのだが、この参謀、言うに事欠いて…と、これ以上はネタバレ(もう十分ばれている)なのでやめておくが、読んだ瞬間、張り倒しそうになった。(張り倒せないんだけれど)
でもいるよなぁ、こういう偉い人。
机上の空論で、現場を動かし、状況を見に来ない。
来たとしてもつるっと数分、表面をなぞるだけ。
先日、新宿の歌舞伎町にきた、どこぞの知事と同じデスネ。
あぁ、日本軍。
いまだ健在なり。
ですな。
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