“「モリー先生との火曜日」感想2”
どちらが勝つか?
「そりゃ愛さ、愛はいつも勝つ」
あらすじと感想、私が心に響いた言葉を紹介します。
簡単なあらすじ
大学の元教授と元生徒であるモリー先生とミッチ(作者)は、毎週火曜日にふたりだけの授業を始めた。これが最後の授業だった。モリー先生は重い病を患っているから。テーマは「人生の意味」について;愛、仕事、社会、家族、老いの恐怖、許し、そして死。
自分なりの文化を築くということ
社会の中には色々なルールがあるよね。車は左側通行とか、裸で歩かないとか。そういう決まりをみんなで守っていくことで、秩序が保たれているわけ。だけど、自分の思想は自分で守らなきゃいけない。
「小さなことはルールに従ってもいい。けれども大きなこと-どう考えるか、何を価値ありとみなすか-これは自分で選ばなければいけない。誰かほかの人、あるいは社会にまかせじゃ、だめだ」
メディアの力は大きいから、「今流行りのマストアイテム!」とか「男/女なら当たり前」って毎日これでもかってくらい重圧を与えてくるよね。そんな私たちは日々平均以上を追い求めて生活する。
「平均」ってなんだ?何が「平均」なの?全てが「平均」以上じゃないと死ぬの?
私たちに重要なのは平均じゃない。自分がどう思うか、何が好きか、何を大切に思うか。スカートが嫌いなら、ズボンを履けばいいよ。人に合わせるのが苦手なら、ひとりの時間を多く作ればいいよ。自分の思想は絶対に支配させちゃいけない。
いっしょにいるということ
「モリーが誰かといっしょにいるときは、ほんとうに掛け値なしにその人といっしょなのだ。まっすぐ相手の目を見、その相手がこの世でただひとりの人間であるかのように耳を傾ける。」
君がいちばんって気持ち、大切だよね。人に順位を付けろってことじゃないんだよ。私にとっては、みんながいちばんの存在だから。
最近はせっかく集まっても個々にスマートフォンをいじって、自分が一体誰といるのかわかっていない人が増えてるよね。(それともスマホが友だちなのかな。)まずは目の前の人に集中して。自分と時間を共有してくれるなんて、あなたにとって尊い人だから。
全ての人に愛を持って接しなきゃね。
モリー先生はずっと愛の大切さについて語っていて、どのテーマも最後は「愛」で解決できるってことを知った。
人生とは
「人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ」
これって人類の大テーマだよね。
でもこれを全人類、75億人が挑んだら、きっと世界が変わるんじゃないかな。最初は難しいよ。でも少しずつ繰り返し繰り返し、愛を与えて、愛を受け入れれば、世界は絶対に平和になる。
「愛を受け入れる。自分は受け入れるに値しないとか、愛を受け入れれば軟弱になると思われがちだけれども、レヴァインという賢人が言っているよ、『愛は唯一、理性的な行為である。』」
まずは小さな一歩から。
今年の目標:笑顔で人に接する